現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

立春とニットタイと大津と『ギフト 僕がきみに残せるもの』


4日(月) 立春
 大津で県の指導農業士会の総会と研究会、それから表彰式があるので、久しぶりに電車に乗って大津まで出かける。うーむ。何を着ていこうかちょっと迷ったが薄いブルーのボタンダウンシャツにブラウンのニットタイを結んで、ツイードのジャケットにチノパンという、いつものスタイルにする。でもニットタイを結んだのは久しぶりで、このネクタイを結ぶと昔、観たロバート・レッドフォードダスティン・ホフマンの映画を思い出す。二人ともワシントンポスト新聞記者の役で、ロバート・レッドフォードが茶色のニットタイを結んでいたからだ。うーむ、確かにニットタイを結ぶと大統領の陰謀をあばきたくなりますな(笑)。
 20分ほど早く会場のホテルについてしまったので、大津港のあたりを散策。うーむ。寒いぜ(笑)。





 総会は無事に終わり、研究会では農業災害について県の農業技術振興センターのTさんの話や大阪管区気象台の予報官のKさんのお話。なかなかおもしろくタメになりました。それから指導農業士は65歳が定年という決まりになっており、今年度で退任される方に感謝状が贈呈されたりして、その後は情報交換会でビールを飲みながらあれこれお話。
 帰りは湖北から参加していたものをKさんが車で来ているので乗せて帰ってあげようということでレクサスLSに乗せてもらって静かに快適に高速道路を帰ってきました。Kさんありがとうございました。


5日(火)
 朝からよく晴れて風も弱く暖かい。


 そういえば、スーパーボウルのことがニュースになっていたけど、クレイ・トゥイール監督『ギフト 僕がきみに残せるもの』(2016)をiTunesで観る。難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)を宣告された元アメリカンフットボール選手が、これから生まれる息子のために撮影したビデオダイアリーをもとに製作されたドキュメンタリー映画。映画のベースにあるのは父と子ということですな。何度か泣かされます。30年前の僕ならこういう映画は好きではなかったはずだが、ずいぶんと素直に観ることができました。それからいくつか心に残る言葉もありました。「父親とはそういうものだ。自分の一番いい部分を子どもに贈るんだ。」というセリフも最後に出てきますが、ま、これは若い父親の言葉でもありますね。もう少し子どもが大きくなってきて反抗期になったり、意見が違うようになってきたとき、父親は子になにか言うんでしょうかね。


 あとALSになれば、だんだん筋肉が萎縮して身体が動かなくなってくるし、しゃべれなくもなってくるので、どんどん介護されるようになってきます。最近、介護のことを少し考えたりすることがあるのですが、映画の中でも大小便の処理をしてもらう話が出てきます。便秘になって浣腸をしてもらう話とか。映画では一つの話として出てきますが、下の世話になるのは毎日のことになりますからね。


今日の夕暮れをiPhoneのタイムラプスで撮影してみました。うーむ。もう少し雲があるとよかったんだけれど。風のない、穏やかな午後から夕暮れ、夕闇と流れていく立春の翌日でありました。BGMの音が少し大き過ぎたかも。驚かすかもしれません(笑)。

立春の翌日の夕暮れ20190205