現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

庭の紅梅とラーメンと数の子と坂口安吾


 昨夜、古いiMacの初期化をはじめたのだが、一度失敗。ディスクがなくてもネットからiMacの内蔵ハードディスクを初期化できたりするのです。まあiTunesだとか、あれこれサインアウトしないといけないんですが、Wi-Fiを使っての作業だったので、ちょっと安定していなかったのかも。寝る前にもう一度チャレンジして蒲団に入って、朝目が覚めたら、すでに初期化されていました。ありがたいです。


 午前中は精米など。午後は事務仕事など。


 昼にはラーメンをつくったり、夕方には数の子をポリポリといただく。ラーメンは20分くらいでできたけれど、数の子は塩抜きをしなければいけないので、半日以上かかりました(笑)。
 僕は昔から数の子が好物で、結婚して、お正月に奥さんの実家に挨拶に行き、あれこれご馳走を並べていただいたのだが、好物の数の子を見つけて食べていると、「あれまあ、ひろあきさん、ほんまに長いことポリポリと噛んでやあるわ。よっぱど好きなんやねぇ。」とニコニコしながら言われたことを覚えている(笑)。


 ネットをあれこれ眺めていたら、坂口安吾のニュースを二つも見つける。
 一つは、2月17日が安吾忌なので、「坂口安吾エンタメコレクション」を刊行開始するというもの。全三巻で、2月、4月、6月にそれぞれ<伝奇篇>、<ファルス篇>、<ハードボイルド篇>が出る予定だそうです。収録作品を見てみると、読んでいない作品や聞いたことのない名前の作品もあるし、エンタメコレクションということだし、ぜひ読んでみたい。しかしなんだな、各巻2600円もするんだなぁ。まあしかし楽しめることは間違いなさそうですな。
 さらにもう一つは、日本経済新聞に載ってありました。見出しは「坂口安吾による織田作之助追悼文 約70年ぶり発見 」です。「約70年ぶり発見」とあるが、この追悼文、読んだことがあるような気がしました。錯覚かと思ったけど、よくよく記事を読んでみると、やっぱり座談会の速記に織田作之助が妙な手入れをしているという話は「大阪の反逆」にも載っていたんだな。それでか。でも、この今回発見された追悼文の方が先に書かれたものらしいです。「大阪の反逆」も今は青空文庫で読めます。今、ちょっと読んでみましたが、あのくどい文体が炸裂していますが、読んでみればなんということはない当たり前のことを書いているに過ぎないような気がします。誰もが当たり前に考えていることを、きちんと言葉にしてクドクドとしてはいるけれど、読ませてしまうのだからさすがです。