現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

春の日の出と水仙と『GO! GO! NIAGARA』とグリーンアスパラ


 朝は快晴。でも風がわりと吹いて冷たい。朝の散歩をしながら日の出を眺めていたのだが、だんだん日の出の場所が東によってきて伊吹山と重なってきましたな。真東から太陽が昇るのは春分の日ですが、それもあと半月ほどになりました。散歩道の脇に毎年水仙が咲くのだが、今年もいつの間にか咲いていました。毎年見る花ではありますが、日の出とともに眺める水仙も悪くないですな。このあたりで水仙というと、越前海岸の水仙が有名です。僕も観光バスの窓から何度か観たことはありますが、バスから降りて観たことはありません。1月が見頃らしいのですが、1月の越前海岸は寒いです。ま、それがまた魅力なのでしょうが。


 午前中は精米など。午後は事務仕事。


 一日遅れて大滝詠一の『GO! GO! NIAGARA』がAmazonから届く。ええこれもまた中古品のCDだけど、でも [30th Anniversary Edition]です。オリジナルと96年のリミックスマスターと両方が入ってます。僕がO君からカセットテープにコピーしてもらったのはもちろんオリジナルのレコードからのものだが、ま、あまり違いはわからない(笑)。もちろんあれこれ懐しい。O君のおかげであれこれ懐しいことが頭の中に浮かんでくるぜ。


 アスパラガスという野菜があるのは知っていたが、子どもの時は食べたことがなかった。初めて食べたのは学生時代に学校からの帰り道にあったスーパー「サンショウ」で買ったホワイトアスパラの缶詰めでありました。なんでそんなものを買ったのかよく覚えていないが、安いウイスキーのアテにちょっとハイカラなものが欲しかったのかもしれませんな。だいたい僕は缶詰めはフルーツの缶詰め以外はそれまでほとんど食べたことがなかった様な気がする。ああ、いやサバ缶とシーチキンは食べてたか。
 しかし、このホワイトアスパラガスがどうにも。歯ごたえはないのがどうにも野菜ぃぽくなくてあまりいい印象がなかったんだなぁ。1980年当時はまだアスパラガスといえばホワイトアスパラが威張っていて、グリーンアスバラはまだ一般的ではなかったような気がしています。
 ところがある日、わがスーパー「サンショウ」で、グリーンアスパラを見つけるんですな。その緑色の美しいこと。そしてそのひと束の値段のいささか高いこと。でも僕はその姿の美しさにそのまま一束買ってしまったんですなぁ。
 買って帰って酒のつまみの本を眺めると、簡単なのは茹でて熱々のところへバターをのせて食べなさい、と書いてある。またバターでなくても塩をかけるだけでもよい、と書いてある。うーむ。下宿の小さな冷蔵庫にバターはないがマーガリン(ええ、雪印ネオソフトです。)ならあったので、マーガリンで代用してみた。うーむ。おいしかったが、やはりマーガリンではこういうとき味にパンチが足りませんな。次に塩で試してみると、これが、あーた、めちゃくちゃウマイ気がしたんですな。この甘さはなんなのか、と。以来グリーンアスパラのファンです。ええ、ベーコンと一緒に炒めたり、豚のバラを巻いてみたり、やっぱり茹でてもいいし、焼いてもいいです(笑)。ウイスキーやビールはもちろんですが、冷のコップ酒にもあいまっせ。
 今では一年中スーパーで売っていますが、旬はやはり春から初夏なのだろうか。百姓になった頃、アスパラガスが好きなので育ててみよう、と庭の隅にタネを播いたことがある。収穫が出来るまでには2年から3年かかることは知っていたが、何も言っていなかったので、知らないうちに父か母がまた鍬を入れてしまって結局生えてこなかったのでした。