現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

最後に播種した圃場の大麦の発芽と『砂の器』とムシロをひろげたことと無農薬「コシヒカリ」の完売





6日(水)
 素晴らしい天気の一日だったが、精米と事務仕事の一日。で、また一瓶、使い切る。って、今日一日で無くなったわけではないですけど。
 ここ数年、インクのブームなのか、万年筆のブームなのか、いろんなメーカーからいろんなインクが発売されるようになりました。ま、しかし、そんなにいろんなインクを使えるわけでもなく、ブルーブラック系のインクでは、このパイロットの色彩雫シリーズの「月夜」をずっと愛用しています。ブルーブラックなんですけど、ちょっとグレーがかった色味なんですよね。ペリカンのエーデルシュタインのタンザナイトも一度使ってみたいぜ(笑)。


 野村芳太郎監督『砂の器』(1974)をAmazonプライムで観る。初めて観ましたが、なるほど、名作といわれるだけのことはありますね。ええ、後半の「宿命」の演奏と親子の旅の映像、それから刑事たちの捜査会議での報告がじわじわと盛り上げていきますね。なるほどなぁ。松本清張の原作は読んでいませんが、これは橋本忍の脚本が良かったのかな。うーむ。しかし、僕が腑に落ちない感じがしたのは、なぜ事件が起きたのか、という説明があまりないことかなぁ。
 ハンセン病の父親役でほとんどセリフのない加藤嘉の演技がスバラシイと思いました。丹波哲郎は、僕の知っている中ではピカイチの演技でしたね。これだけ名優というかベテラン俳優がたくさんいると加藤剛の演技は男前だけど大根に見えてきてしまう。最近はニュースで登場することの多い千葉県知事は若い刑事役で頑張っていますな。


7日(木)
 最後に播種した大麦の圃場はなかなか芽が出てこなかったのでずいぶん心配したけれど、やっと、やっと芽が出てきた。ありがたい。


 明日、大豆の刈り取りの汎用コンバインを借りられるようなので、乾燥機を組み立てたり、車庫を整理して、ムシロを広げ、刈ってきた大豆をひろげられるようにする。
 最近はもうムシロもどこにも売っていないが、これがあーたスグレモノで、大豆でも麦でも籾でも、タネを広げて干すとき、たとえばブルーシートなんかの上で干しても気温の変化で露がついたりして(要するに断熱効果がないんですね)、うまく乾かないのだけれど、ムシロだとうまく乾くんですね。空気が通るし、地面やコンクリートとの断熱にも効果があります。でも最近はタネを広げて干すなんて面倒で手間のかかることをしなくなって、みんな乾燥機で乾かすから、ムシロを使う農家も少なくなっていると思います。うちのムシロもずいぶん傷んできていますが、ま、大事に使います。



 午後は長男がコンバインの足回りを水洗いしてくれる。僕はトロントから帰ってきた長女を迎えに行く。家族が一人増えただけで居間が急に狭く感じる(笑)。


 それから。
 ありがとうございます。完全無農薬有機栽培米「コシヒカリ」が完売です。今年は米の検査ではほとんど一等米でしたが、収量がいささか少なかったのです。そういうこともあったのですが、9月末からの販売開始以来、たくさんのご注文をいただき、あっという間に「コシヒカリ」は完売となりました。もちろん予約していただいている分は確保してあります。
 去年までは、2kg 5kg 10kgの規格で販売していたのですが、今年から2kgを廃止して、新たに15kgの規格で販売したのもよかったのかもしれません。全国一律15kgまで一個口で送料800円なので、15kgのお得感が出たのかもしれません。
 さらに今年は沖縄からのご注文を初めていただいたのですが、九州や中国地方からもご注文が増えました。ありがたいことです。
 「コシヒカリ」は完売ですが、「秋の詩」と「みどり豊」はまだ在庫がございますので、もうどんどん、じゃんじゃんご注文ください。ありがとうございます。


 夜、少し雨が降る。明日から大豆の収穫だというときに雨降るかなぁ?(笑)ま、激しい夜露だと思っておこう。
 下は今朝の朝露。まだ霜は降りていないけれど、露でぐっしょりの朝がつづいています。