その後は精米など。夕方、遅れていた句会の選句をして送る。今月はおもしろい句がたくさんあって楽しい。
夜、新海誠監督『秒速5センチメートル』(2007)をAmazonプライムで観る。なるほど。短編が三話の連作になった映画。中学生や高校生の自分に戻れたら・・・と思わないでもないが、ま、時は流れていきますな。
「逝く者は斯くの如きか。昼夜を舎かず。」という論語の言葉を映画を観ながら思い出した。そうしてこれが森敦の『月山』の中にも出てきたことを思い出す。えー、いまさら僕が書くことでもないですけど、森敦の『月山』は傑作です。って読んだのは二十歳の頃だからもう40年ほども前になるか(ちょっと信じられない気分だけど)、読み終わって僕はなんとも胸がドキドキしたのをよく覚えている。
高橋源一郎の訳では、「センセイは、川の流れるところを見つめ、こうおっしゃった。『ゆく川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず・・・こう書いた人がいるけど、その通りだね。川の流れを見ていると、誰でもそう思うのかも。まるで、時間が流れていくのと同じ、昼も夜も、たいした違いはないんですからね。』」
とあるけど、ま、方丈記のことをセンセイが知っているはずはないんだけど、ま、同じことですわな。
一般的には、
川のほとりで、先生はこういった、「過ぎ去るものはみなこの川の流れのようなもの。昼も夜も、休むことはない」と。というような感じで訳されることが普通かな。
ああ、『月山』、再読しなくては。そういえば『われ逝くもののごとく』というのもありましたな。