現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

温湯消毒と畔塗りと苗代に苗箱を並べたことと「鬼瓦」



9日(木)
 朝から快晴。
 桜はまだ散りはじめていない。クヌギの若葉が出ようとしています。これはアベマキ。どちらもドングリの木ですね。



 朝の散歩で毎日大麦の生育の具合を観ています。ちょうど大麦(ファイバースノウ)の出穂の時期です。このあたりでは去年から農協の指導で小麦から大麦に作付け転換が行われました。うちでも去年から作付けしていますが、去年は種取り用の作付けで一枚だけでした。本格的に全部大麦に換えたのは今年からです。一枚の圃場の中でも、けっこう、出穂にばらつきが出てますね。ええ、うちだけでなく周りの圃場でも概ねばらつきがあるように思います。どこでも去年同じ圃場から採った種を同じ日に播種しているはずなんですが。
 それから、どうもちょっとうちの圃場の大麦は出穂が少し遅れているようですね。


 午前中は「秋の詩」と「みどり豊」の温湯消毒。
 午後は畦畔の草刈りに出る。長男は荒起し。

 風は強いが天気はいい。庭に花がたくさん咲く季節。



 畑にはソラマメとネギエンドウの花が。



10日(金)
 今日がまさか金曜日だとは知らなかった(笑)。
 朝から風があり、また風が冷たい。
 と、こんな状況だが、出芽機のなかの苗箱からは芽が出てきているので、苗代に並べる。最初の「秋の詩」、400枚ほど。
 午後は畔塗りに出る。これが風が冷たくて身体が冷える。動いていればそうでもないのだが、じっとトラクタに乗って風に吹かれていると、トラクタから降りたとき膝の感覚がなくなって、うまく歩けているのかどうかわからなくなる。いや、ほんとですって(笑)。


 昼過ぎに普及所から三人来られて、新しい苗箱の培土の試験を頼まれたので引き受ける。二種類の土なんだけれど、それぞれ10箱程度の土なんですけどね。


 そういえば、SNSの知り合いのオネエサンから茂山千五郎家YouTube狂言の無料配信を頑張っていまっせ、と教えてもらう。狂言「鬼瓦」もやっているらしい。おお「鬼瓦」。
 坂口安吾「文学のふるさと」というエッセイというか評論というか、文章があります。えー、僕は二十歳の頃に初めて読んで以来、100回は読んでいるような気がする。うん?そんなには読んでいないか(笑)。ま、でも繰り返し繰り返し、何度も何度も読んできました。学生時代だけで50回くらいは・・・。いや、そんなに読んでないか(笑)。
 で、その「文学のふるさと」に狂言「鬼瓦」が出てくるのです。ちょっとですけどね。ですからだいたい話はしっていたのですが、実際の狂言を観たことがなかったので、観たかったのです。
 「YouTubeで逢いましょう!」観てみました。2時間41分のライブだったんですね。「鬼瓦」は10分弱の演目でした。YouTubeの46分あたりからはじまります。笑えるような、泣けるような、突き放されるような。
 それにしても茂山狂言のみなさん、声に迫力がありますな。高校生の時、芸術鑑賞ということで学校の体育館で大蔵流狂言をみたことがあるのですが、あれは誰だったのだろう。茂山さんだったのだろうか。


YouTubeで逢いましょう!