現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

走り穂がでてきたことと『奇跡の数式』と畦畔の草刈り


29日(水)
 終日、曇り、ときどき雨。
 マシュー・ブラウン監督『奇跡の数式』(2016)を観る。シュリニヴァーサ・ラマヌジャンというインドの数学者の話。最初に「事実に基づく話です。」というような字幕がはいります。どうなんだろうラマヌジャンという数学者をみんな知っているのかなぁ?僕は一度30分ほどのテレビのドキュメンタリー番組で観た記憶があるのだが、すっかり忘れていました。ラマヌジャンという名前はなんとなく覚えていた程度です。いや、インドの貧民だったのですが、数学の天才で、数学しか勉強しないので高校だったかを中退してしまって、あとは独学で数学を勉強したということです、うーむ。僕が数学の素養がほとんどないので、ツライですが、無限級数って、なんだ(笑)?映画で出てきたオイラーさんの名前は僕にまでとどろいていますが、ヤコビさんの名前は初めて聞いたような。うーむ。
 映画について書かなきゃ。最初の方で登場するラマヌジャンの数式の手書き文字の美しいこと!もちろん映画用に書かれたものだろうけれど。あとラマヌジャンは英国に行く前に結婚しているんだけれど、この新婚の奥さんがいいですね。「私をわすれないで。」という正直で真摯な言葉が胸に響きます。初めて観る女優さんだけど、デヴィカ・ビセさん。いい感じ。ラマヌジャンの才能に気がついてあれこれ応援するのがケンブリッジ大学のハーディ教授。ジェレミー・アイアンズが演じてますけれど、なんだかホンモノの数学者みたいです(笑)。もう一人ハーディ教授の友人の数学者リトルウッド役をトビー・ジョーンズがやっていますが、これがなかなかいい味を出していますね。あとバートランド・ラッセルなんかも出てきますが、ケンブリッジを追い出されてオックスフォードに移ったりするんですよ。どうもね、このケンブリッジ大学の中でもあからさまな差別があったようでインド人で高等教育を受けていない独学のラマヌジャンにたいして、厳しい対応なんですね。舞台は1914年でバルカン半島の事件から第一次世界大戦が始まっていく様子が、ケンブリッジの教授の様子や新聞の見出しからわかります。まあ、そういう余裕のない時代だったのもラマヌジャンへの対応に反映されているのかな。
 ラマヌジャンの故郷はインドのマドラス(今のチェンナイ)で、インドのわりと南部です。熱心なヒンドゥー教徒なので、食べ物とか気を使っています。あとマドラスの人々の服装がとても気になりました。いかにも涼しそう。あの手の服装がやはりいいですな。


 午後は雨が上がり気味だったので、すべての田んぼを回って田回り。生育状況もしっかりチェック。最初に植えた「コシヒカリ」は走り穂が出ていました。ちょっと早くないか?
 有機栽培の圃場以外の環境こだわり米は、今年は元肥にコート肥料をつかって、穂肥、追肥をしない肥料体系にしたのだが、うーむ。今年は、今年も、いささか小出来かな。来年、おなじような施肥体系でするのなら、もう少し元肥の量を増やしてもいいかも。
 田んぼ二枚で畦畔の草刈りをする。


 明日はひょっとすると梅雨明けかも。



30日(木)
 今日は梅雨明けかも、と思って早起きして畦畔の草刈りに出る。朝食に戻ってきて、新聞を読んでいたら、雨が降ってきた。やれやれ。
 ところが昼前から晴れてきた。晴れてくるとさすがに7月30日。夏の陽射しです。うーむ。これで梅雨明けか?
 というわけで畦畔の草刈りに出て大汗をかく。昨日修理から戻ってきた自走式の畦畔用除草機を長男に動かしてもらって、僕はもっぱら刈払機で刈りに刈る(笑)。


 ああ、ビールがうまい。気象庁の発表はあったのかな?うん?まだ?「気象庁は30日、九州北部と中国地方、四国が梅雨明けしたとみられると発表した。」ということですね。近畿地方はまだのようです。