現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

スライドモアで草刈りと大豆の畦畔の草刈り『ごはん通』


7日(日) 立冬
 朝、少し事務仕事。
 午前中は昨日終わったヘアリーベッチの播種の後始末とシーダーの掃除をして、トラクタからシーダーを外し、スライドモアに付け替える。
 午後は長男にあちこちスライドモアで道端の草を刈ってもらい、僕は大豆の圃場の草刈り。
 去年までの二年間は無農薬の有機栽培にチャレンジしたけれど、雑草に覆われて大豆が見えなかったが、今年は除草剤を使ったので、雑草はたくさん生えてきているけれど、なんとか大豆も見えています(笑)。

 夕暮れの傾いた光線に、大豆の莢の細かな毛が光ってました。

 嵐山光三郎『ごはん通』(ちくま文庫)を読む。大きな章としては、米、おむすび、粥と雑炊、すし、どんぶり、味付けごはん、茶漬、チャーハンとその他のごはん料理、ということになっています。お米もネット販売している米農家としては、そこそこおもしろく読めましたけれど、物足りなさがありましたな。最初の米の章が少なすぎるし、ツッコミが足りない。でもその後の料理関係は楽しめましたけれど。1996年に出された本で、文庫化にあたって少し加筆・訂正があるらしい。25年も前に書かれたものなので、現在、現役の農家としておいしいお米で勝負しようとしている私としては「どの米がうまいか」「新米」等の記述にはあれ?っと思ってしまったが、これはこれで大切な記録だとは思いました。
 でも本当は違うんですよね、農家としては。農家としては米だけでなくて、水田というか田んぼも見てほしいし、考えてほしいんですよね。水田の機能というか、きちんと水を張ることの意味と大変さと(笑)。農水省のお役人さんや学者先生は「水田の多面的機能」なんてカッコいい言葉を使いますが、でも日本の気候と一体となった栽培方法をとっているんですよね。ですがそれが「気候変動」というか「気候危機」というか、地球環境そのものが変わりつつあって、四季とともにある日本の米づくりが、どうもうまくいかなくなってきているので、農家はイライラしたくなるんです。ええ、イライラしても仕方がないんですが。ニュースによると、国連気候変動枠組み条約第二十六回締約国会議(COP26)が開催されている英グラスゴーで五、六日の両日、地球温暖化対策を求める大規模デモが開かれたらしい。日本でも地球温暖化対策を求めるデモはあったのかな?いつでも、どこでも気象災害は起こりうるけれども、このままでいいわけはない。
 冬至の日の大豆の圃場と落日。

8日(月)
 日中はそこそこお天気が良かったけれど、風は強く吹いていました。夕方から曇り空。夜は雨らしい。

 終日、精米と事務仕事。
 夕方から農事組合の水利費の計算で水利部長さんとあれこれ作業。

 にわかラグビーファンであるのは間違いないのだが、ラグビーの日本代表がヨーロッパ遠征にいっていてそのテストマッチを観たり、関西の大学ラグビー、関西Aリーグをポツポツと観たりしている。
 ダブリンで行われたアイルランド代表とのテストマッチは5対60で大敗。先日の大分でのオーストラリアとのテストマッチでは負けたけれどそこそこいい戦いだったように見えて、地力がついてきているかと思ったけれど、ホームでの試合でしたしね。アウェーでアイルランドにはまったく歯が立たなかったです。アイルランド代表のSOジョナサン・セクストン、スバラシイ。どうも日本代表はコロナでワールドカップに向けて準備が遅れているという噂です。ヨーロッパ遠征はあとポルトガルスコットランドと対戦するようですな。テストマッチなので勝ち負けはともかくとして、速いパス回しのラグビーをしっかりやってほしいです、ってやろうとしても、やらせてもらえないんだろうけれど。ってにわかファンが何いってるんだ、って話だけど(笑)。