現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

精米機の分解掃除と一時間ほどの立ち話と「シラケ世代」と言われた世代のことなど


14日(月)
 三時ごろにゴソゴソと起き出して、事務仕事をして、朝、先輩農家の農舎を少し見せていただいたりして、精米と発送など。
 それから年末に精米機の分解掃除をしてから三ヶ月をすぎたので、また分解できるところはすべて分解して掃除。精米機は取説によると精米の度に毎回する掃除と一週間毎にする掃除、一ヶ月毎にする掃除、三カ月毎にする掃除と掃除については念入りに説明があります。米糠には油分がありますから、まあ、掃除はしっかりやっておくのがいいのは間違いありません。2時間ほどかかりましたが、最後外側も水ぶきして磨いたので、ピカピカになりました(笑)。

 午後は突然でしたが、隣村の方が「苗代のことを教えてほしい」とやって来られました。退職してから米づくりをはじめて30aほどを無農薬の有機栽培でやっている。将来は無肥料栽培もやってみたい。販売はせず、自分の家族と親戚に配る分のお米なんだそうです。散歩でうちの苗代の横をよく歩かれて苗代をずっと観てきたのだと。去年、うちと同じように露地プール苗代でやってみたのだが、失敗して半分ぐらいがダメになってしまったとのこと。どうもプールの底が水平ではなかったようで、水があまり均等にいかなかったようだと云うことでした。あと苗代にかけてあるラブシートについても、いつまでかけておけばいいのか、などなど、一時間ほど立ち話で、あれこれお話しする。ええ、無農薬有機栽培をはじめて十余年、数々の失敗の経験がありますから(笑)。

 三月場所、大阪場所が始まりました。やれやれ。なんと宇良は前頭筆頭です!遠藤は前頭四枚目。宇良は大関からの対戦で貴景勝、御嶽海に連敗。まあ、上位陣との対戦ですから厳しいですね。宇良は最高位での取り組みとなりますな。遠藤は霧馬山に負け、二日目は明生に勝って一勝一敗。まだ今場所はテレビでは観ていないが、ま、頑張っていただきたい。

 夕方、歯医者さん。今日で治療も一区切り。ありがたい。
 お昼前から晴れて気温も上がりました。

 朝、雨上がりの田んぼ道を犬と歩いていたら今年はじめてフキノトウを見つける。なんかウレシイ。ええ、うちの作っている畦畔で一切薬剤を散布していないところだし、明日にでもお酒のアテかアツアツご飯に乗っけることになると思います(笑)。

 ラジオでZ世代がどうのこうのとニュース解説者が話しておられる。確かに最近、ときどき「Z世代」という言葉を聞くようになりました。まあ、今の若者というようなことかいな、と思っていたのですが、はっきりさせたいので、ええ、ウィキベディアさんにに訊いてみました。「生まれた時点でインターネットが利用可能であったという意味でのデジタルネイティブ世代としては最初の世代となる。」とのことらしい。うーむ。12歳から25歳くらいまでの世代らしいが、アメリカ社会から流れてきた言葉らしい。「X世代」「Y世代」というのもアメリカではあったらしいけど、そんなの急に「Z世代」だけ日本に持ち込んできても、あーた、百姓のオジジには通じませんがな。
 そういえば「ロストジェネレーション(失われた世代)」というのがアメリカ社会ではありましたな。1920年代から1930年代に活躍したアメリカ合衆国の作家たち。あたしゃ、昔、ヘミングウェイにはまった時期がありました。ノーベル文学賞の作家ですし、まあ、どの作品もおもしろくスバラシかったのですが、あたしは新潮文庫の『ヘミングウェイ短編集』というのを愛しておりました。なかでもニック・アダムズ物語の一連の作品。特に「心が二つある大きな川」。うん?「二つの心臓の大きな川」だっけ?まあ、いいや、ニック・アダムズが釣りをしてキャンプをする話。ああ、でももう何十年も読み返してないけど。あの文庫本もどこにあるのか、見てないな。うーむ。
 ちなみに日本社会において、私らの世代は「シラケ世代」といわれていた世代です(笑)。また「新人類」とも呼ばれました(笑)。ほかに「共通一次世代」というのもありましたな。ま、あまり頼りにもされず、信用もされていなかった世代ということになるのでしょうか。ま、世の中からなんと呼ばれてもかまわないですが、「ひと括りにするんじゃねぇ!」という思いはありましたな(笑)。べつにあたしはシラケていたわけでもないので。まあ、世の中がそう呼びたい気持ちはわからなくもないんですが、「団塊の世代」と名付けたのは堺屋太一だそうですが、「シラケ世代」は誰がつけたの?社会学者の先生ですか?私に言わせれば、シラケているように見せたいという「含羞」とか「はにかみ」の世代のような気がするけれどなぁ(笑)。え?そんな上品な世代ではない?(笑)「バブル世代」「氷河期世代」「ゆとり世代」「さとり世代」というのもありましたな。
 とにかく日本は人口減少の少子高齢化社会に突入しているわけで、月や火星に移住できる日もすぐには来そうにはありませんし、地球上で暮らしかねばならないわけで、地球の物理的な面積は同じなわけですから、どこまでも人口が増えていけるはずもなく、人類の数もどこかで安定しなくてはいけません。諸行無常、盛者必衰の理ですからね。ま、将来の世の中のことは若い人に託していかなくてはなりません。そんなことは当たり前のことなんですが、子どもを大切にし、若い人を育てなければ、というような世の中のムードがだんだん薄くなってきているような気がしないでもないですが、ま、世の中やオジジがどうであれ、若い人はもともとなんでも自分で学んで成長していくものなのかもしれませんが。

15日(火)
 曇り空。夜中に小雨が降ったのかな?なんだか風が強い朝です。午後はまた晴れてくるらしい。