現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

『大衆明治史』と3回目の『ブラック・レイン』と長崎原爆の日と白桃


8日(月)
 朝のうち畦畔の草刈り。午後は菊池寛の『大衆明治史』(ダイレクト出版)を読みはじめる。えーっと噂のダイレクト出版の復刻本です。GHQによって焚書されたという噂の本ですが、うーむ、なんだかなぁ。菊池寛の小説はいくつか読んでいるはずだが、文章がもう一つのような気がする。って、私の言うことでもないですが(笑)。

9日(火) 長崎原爆の日
 朝のうち畦畔の草刈り。その後は菊池寛の『大衆明治史』の続きを昼寝しながら読む。うーむ。
 それから、お昼に散髪に行って男前になる。床屋さんからは日焼け具合を冷やかされたのだが、たぶん前回の散髪してから、一回か二回ぐらいしか、ヒゲを剃っていなくて、たぶん半月から一月近く剃らずにいたので、日焼けした顔に白髪交じりの伸びた髪に伸び放題の白髪のヒゲがいかにもジジむさい姿だったのだが、(もうヒゲも伸び過ぎていつも風呂で剃る4枚刃の剃刀では剃れない気がしたのです。)プロの技できれいにシェービング してもらって、髪も刈りあげてもらい、短髪の日焼けした男前になりました(笑)。昔は床屋さんで髭剃りしてもらうと、なんていうか肌に艶が出たんですが、いつごろからか日焼けのせいか小じわが多くなって肌の張り、ツヤとは無縁です。ってどうでもいいんですけど。

 リドリー・スコット監督『ブラック・レイン』(1989)を観る。2回目。うーむ。本当は1回目見て、あまりのおもしろさに続けて観たので3回目になるかも。マイケル・ダグラスアンディ・ガルシア。日本からは高倉健松田優作という、まあ、これ以上ないという役者さんたちです。1980年代後半のの大阪。ブラック・レインですから黒い雨。黒い雨といえば広島の原爆です。映画の中でも日本のヤクザの親分がマイケル・ダグラスに原爆の恨み節を語るシーンもあります。ま、広島・長崎の原爆投下についてアメリカに文句を言い続けている日本人はそんなに多くはないですね。もっとも今でもアメリカが日本に要求してくることに文句を言っている日本人は少ないですが。例えば今でも日本はアメリカから米を輸入させられています。日本で米が余っているのに。米作りを減らしているのに。
 ま、それはともかく、好きな映画です。前も書いたかもしれませんが、『ブレードランナー』もそうでしたが、1989年のリドリー・スコットはどうも中国と日本とをごっちゃにしていますね。たぶんそう思っている「ガイジン」は多かったのかも、2022年の今はそうでもないのかな?

 どう考えても、戦争は悲劇しかもたらさないし、いや、戦争で大もうけするとこもあるのは知っているんですが、まあ、ね。核戦争になったら勝者はないだろうし。
 長崎原爆の日だから書くのだけれど、ウクライナがかわいそうで仕方がない(かわいそういう表現は的確ではないのはわかっているけれど、他に語彙が思い浮かばない。)。だって戦場になっているから。ウクライナからロシアに向けて発射されたミサイルはあるの?イギリスもアメリカも高性能な武器はウクライナに少し提供するけれど、ロシア本土に向けてミサイルを発射することは許さない。ロシアはウクライナの首都キーウに砲撃しミサイルを撃ち込んだけれど、ウクライナは一発もモスコーに攻撃を加えていない。やられたらやりかえす。やられたらやりかえしていい。報復はケンカでも戦争でも当たり前(?)だけれど、ウクライナにはそれを許されていない。ロシアが核攻撃を匂わせたから。イギリスもアメリカもモスコーへの攻撃を許さない。モスコーへミサイルを撃ったら、核ミサイルが飛んできそうだから。どこへ?ウクライナへ?ウクライナに核ミサイルが打ち込まれたら、イギリスやアメリカはどうする?ウクライナNATOに加盟していないから、無視する?無視できない?無視できずにイギリスやアメリカの軍隊が動いたり、モスコーへ報復したらどうなる?中国や北朝鮮はどうする?日本はどうする?どうなる?ウクライナは自分の国が戦場になって防戦一方。ロシア軍を押し返したとしても戦場になってるんですからね。
 長崎が最後の被爆地でありますように。

 どうも僕の部屋のエアコンの調子が悪いので、夜は窓を開けることが多いのだが、コオロギがここ数日前から鳴いています。鳴いているというか、羽根をこすり合わせて音をたてているんですが。書き忘れていたんですが、8月7日が立秋でした。秋の虫の音が雑音でなくて、感興を催す耳や脳でありがたいです。

 いただき物の白桃。やっぱりねぇ、夏は冷やした白桃にかぶりつくにかぎりますなぁ(笑)。ありがとうございます。