現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

白露と中秋の名月と二百十日と稲刈りの日々と『フォレストガンプ/一期一会』


8日(木) 二十四節気の白露
 早起きして事務仕事。朝、ヌカ(もみ殻)捨て。
 ところがなかなか籾の乾燥が上がらない。いやはや。
 なんとか昼前に乾燥が上がったので、籾擦り。その後は稲刈り。

9日(金)
 夜のうちに雨。朝のうちも雨。これでは稲刈りができそうにない。
 籾擦りを頑張る。昼ご飯も食べずに14時過ぎまで頑張って、乾燥の上がった籾はすべて籾擦りをしてしまう。



10日(土)
 朝のうちは曇っていたがその後晴れてくる。ありがたい。
 午前中は稲刈り。今日は小さい田んぼばかりなので、稲刈りの前に四隅を刈ったり、クサネムが生えていたりすると刈ったり抜いたり。その後に稲刈り。


 ロバート・ゼメキス監督『フォレストガンプ/一期一会』(1995)を観る。アカデミー賞の六部門を独占した名作ということでしたが、初めて観ました。なるほど。こういう映画だったのか。たぶんアメリカ人のための映画だな。60年代、70年代を生きてきたアメリカ人へのメッセージ。
 学生の時、東京へ遊びに行って、その帰り最終の新幹線に乗って滋賀に帰るつもりだったのだが、時間が少しあったので、新宿だったと思うが、映画館に入った。観るのは何でもよかったのだが『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』を観た。とてもおもしろくてゾクゾクしました。ルノー4Lが出てきたのも印象的。当時、このテのクルマを雑誌でよく眺めていたのでした。
 ところが東京駅へ着いてみたら、最終の新幹線が出ていったところだった。やれやれ。僕が思っていた最終の時間より少し早かったのですね。仕方がないので、弟のアパートの八王子まで電車で行って泊めてもらった記憶があります。弟もびっくりしていたけど(笑)。
 あとで『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』の監督がロバート・ゼメキスだと知りました。でその後『バック・トゥ・ザ・フューチャー』がヒットしましたね。『キャスト・アウェイ』もおもしろかった記憶があります。これもトム・ハンクスでした。

 今夜は旧暦の八月十五日。中秋の名月というわけですな。もっとも月齢は13.8で、明日が14.8でさらにまんまるだそうですけど。
 まだ月も低い19時半頃にSONYのRX-100で望遠にして撮影したのですが、手持ちだったのでブレブレでした(笑)。いや、たぶんこうなるだろうな、とは思ったのですが。RX-100には「手持ち夜景」というモードがあって、「三脚を使わずに夜景を撮影します。連続してシャッターが切れます。」という説明もあるので、これを使ってみたのですが、確かに何枚かシャッターが切れたのですが、えー、やっぱりブレブレでした。やっぱりな。と思って三脚をとってこようかと思ったら、月が雲に隠れてしまいました。ま、今夜は全国で月の写真がアップされると思うので、別に私がリキむことはありませんな。
 明日は二百十日だそうです、

        名月や畳の上に松の影     其角

 この句はぱっと頭の中にイメージが広がって、好きな句。江戸時代、庶民の家にきっちり畳が敷かれていたわけではないと思うので、それなりの屋敷なんでしょうな。煌々と照る満月だと、家の電灯を消すと、確かに影ができるんですね。これが朝の太陽でも同じはずなんですが、満月が作る松の影はまたおもむきがありますね。