現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

『椿三十郎』と『そして父になる』と雨と新聞と欅萌ゆ


↑5日の撮影。欅も萌え出しました。欅萌ゆ。桜は5日と6日の風と雨で盛大に花びらを散らせていました。

6日(木)
 朝のうち雨。午後は雨が止んだが、家でごろごろしてしまう。事務仕事も少し。

 森田芳光監督『椿三十郎』をテレビでやっていて途中から観てしまう。前に一度観たことあるので、これはこれで楽しめました。脚本は黒澤版と同じモノを使う、というのもいいですね、アリだと思います。というかあれ以上の脚本も書きにくいのだと思います。ラスト近くで掛け軸が三本かかっているシーンがあります。書の軸なんですが、それがけっこうユニークな書なんですね。
 「本来無一物」「無欲恬淡」「人生小笑」の三本の軸だと思ったのですが、真ん中のは「恬淡」だけはわかったのですが、テレビだし一瞬しか見えないので、自信がありません。たぶん「無欲恬淡」だったような。テレビなので止めて確認することもできませんでしたし。 でもこの三本の軸の書が「へたうま」なんです。誰の書なんだろう?と思ってネット検索してみましたが、うまくヒットしませんでした。ひょっとすると森田芳光監督の書ではないかとにらんだり。だいたい「人生小笑」の軸なんて、ちょっとカタギの人の書じゃないよね(笑)。おもしろいけど。

 是枝裕和監督『そして父になる』(2013)を観る。いい映画でした。途中で、「 ゴルトベルク変奏曲や」「パルティータ」とかバッハのピアノ曲が流れてきて、グッと来てしまった。エンディング曲はグレン・グールドの「 ゴルトベルク変奏曲〜アリア」ですな。なるほど。
 初めて自分が父親になった時のこと、子育て中に奥さんから言われたこと、子どもに自分の血や奥さんの血のようなものを感じた時のこと。当時の職場の同僚から言われた父親と母親の子どもへの愛情の違いの話など、あれこれ思い出すこともありました。
 昔、山口百恵宇津井健三国連太郎赤いシリーズのテレビドラマがありましたね。子どもの取り違えの話。今、検索したら1976年かぁ。たぶんそんなには観ていないはずなんだけど、三国連太郎がまだスーさん役をやっていない時代で、ほんとに悪くて狡くてひどい奴だなぁ、と思ったのを覚えています(笑)。

 カープが今期、初勝利!1勝4敗。もちろん最下位だがまだはじまったばかり。
 将棋の名人戦第1局。藤井聡太竜王渡辺明名人に勝ったらしい。私は碁を打たない囲碁ファンで、将棋のことはぜんぜんわからないのだが(駒の動かし方は知っています)、藤井聡太さんのことはやはり気になってしまう。

7日(金)
 朝から雨。ずっと降ってますな。予報では夕方まで降るとのこと。明日、出芽機に入れている苗箱を苗代に出す予定なのだが、早めに雨が止んで欲しい。って、まあ、お天気に無理は言えないけど。明日はでも風がけっこう吹く予報。雨もツライが、風もツライ。
 新聞は紙の総合紙と農業新聞とを配達してもらっています。できるだけ読もうとは思っていますが、なかなかバタバタしてくると見出しと読むと決めてるコラムだけということもありますね。
 あとネットで新聞も読めますが、以前は無料会員でも月に10本は記事が読めたんです。日本経済新聞は毎日二回くらいニュースメールを送ってくるので、その中からこの月に10本の読める記事を自分であれこれ案分して、10本の記事を読んで、それだけでもずいぶん視野が広がったような気がしていたのですが、これが10本から1本に減らされてしまって、もうこうなると日本経済新聞のニュースメールさえ読む気がなくなってしまう、鬱陶しく思ってしまう(笑)。毎日や朝日や読売なんかの総合紙もどこも同じようなことでしょうね。日刊ゲンダイDigitalは無料会員でも読める記事が多いですね。日刊ゲンダイは読んだことがなかったので、ニュースメールの見出しだけでもわりと刺激的です(笑)。
 圧倒的に紙の新聞の方が記事は読みやすいけど(老眼鏡が必要になりましたが)、パソコンやスマホの画面で記事を読むようにもなると読み終わったあとの新聞。ようするに古新聞ですけど、この回収や再生のことが気になったりする。資源のこともだが、その費用についても。私は落語に登場するくず屋さん、紙くず屋さんの登場する噺も好きなので。