現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

「秋の詩」を苗代に並べることと出穂の大麦と工事の開始とブログをほめてもらったことと圃場の調査のことなど



13日(木)
 朝は冷え込んで、クルマのフロントガラスやトラクタのシートは霜が降りて、凍ってた。苗代を慌てて観に行く。ま、水のなかに浸かっているので大丈夫でしょう。
 早起きして出芽機から「秋の詩」の苗箱を出してきて、苗代に並べる。風もほとんどなく、快晴で気温もどんどん上がる。高齢の父も母も手伝ってくれて長男と四人でワッセワッセと並べる。みな手順がわかっているので段取りよく作業が進みました。ありがたいです。

 午後は畦畔の草刈り。
 うちの圃場の大麦は周りの圃場に比べて遅れていたのですが、やっとだいたい穂が揃いました。やっぱり例年より少し早いですね。うーむ。黄砂で山がいささか黄色くかすんでいます。

 今日から作業所建設の土木工事が始った。まずは田んぼの土をめくって、土砂を入れてもらう。秋には完成してほしいけれど、いろいろ手順があるらしい。うーむ。

 昼過ぎに奈良のお米屋さんから電話がかかってきました。「辻井さんのお米を売らしてもらっています。無農薬とか有機栽培のお米をネットで販売しています。最初の入荷分が完売しましたので、大阪の卸に連絡して、まだある分を送ってもらいました。で、再入荷して辻井さんのお米を販売を再開したんですが、お客さんの評判がいいので、辻井さんのブログのリンクも貼ってしまったんですが、よろしいでしょうか?」と。うちのお米がよそでネット販売されていることに一瞬びっくりしたのですが、考えてみれば、4年産の有機栽培米のうち30袋(1袋30kg)を有機JAS認証米として農協に出荷したのでした。農協に出荷してその後どうなっているのか知らずにいたのですが、うちのお米が奈良で売られていたんですね。と、気がついて「あ、うちのお米を売ってくださっているんですね、ありがとうございます。ブログ、ってうちのブログですか?」「はい、『現代田んぼ生活』のブログです。」「おおお、ありがとうございます。私の方ではまったく問題はありません。」「はい。ありがとうございます。じつはもう勝手にリンクを貼らしてもらっているんです。スバラシイブログですね、ほんとうに。」と。奈良の方の知り合いはいないので、奈良県の人の人柄や気性についてはほとんど知らないのですが、関西のというか、近畿というか、畿内というか、そういう文化圏だし、なにより都のあったところですから、ま、人付き合いの古いアレはあるでしょうから、ま、いいんですが、ご機嫌を取っていただき、おべんちゃらもいただき、ずいぶんとゴマもすっていただいて、私も上機嫌でした(笑)。だいたい百姓仲間からは、「写真はなんかしらんけどきれいやけど、長い、むつかしい。」と評判は概ねよくないのです。でも、まあ、お米の宣伝、販売促進のために始めたブログではありますが、まあ、書きたいことを書きたいように書くしかなく、難しいです。ま、いいです。ここのところお米も完売していますので(笑)。でも、できるだけ短くわかりやすく書く稽古はしないといけませんね。


↑予約しておいたら、発売日当日に届きました。すぐに読めないので(というかいつ読めるかもわからないので)別にそんなに早く届かなくてもいいんですけど。でも楽しみ。先に鈴木先生の本を読むつもりです。鈴木先生の指摘はいつも参考にはしているのですが、この手のいささか煽り加減のタイトルは好みではありません。ま、いいけど。

↓今日の苗代。今のところ順調だと思っています。まあ、まだわからないんですけど。露地の苗代なので、暑過ぎず、寒過ぎず、雨が降り過ぎず、降らな過ぎず、おだやかな春のお天気になりますように。

14日(金)
 朝、苗代の確認。今のところ順調。
 金沢大学のN先生と龍谷大学のK先生がこられる。「おはようございます。はじめまして。」と挨拶をする。これから秋まで、有機栽培の田んぼの窒素量とお米(コシヒカリ)の外観品質や田んぼの生き物の様子の関係を観察・調査されるようです。もちろん詳しい調査研究の資料と説明を受けました。ま、なかなか百姓には難しい文章でしたが、要約するとそんな感じのようです(汗)(笑)。
 一緒にうちの圃場を回って見ていただく。五枚の圃場が対象になるようでした。秋までに5回か6回調査に入りたい、ということでした。ま、どうなるのか、私も楽しみです。