現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

台風なみの風で苗代の不織布がめくれ上がってしまったことと「こなし」と五日分の新聞を一気読みしたこと

 今朝は4時半頃おきて、豆を挽いてコーヒーを淹れて飲んでいたら、母が「おい、苗代がめくれたるで、なおさんとあかん。」と言ってきた。外は雨と風。やっと明るくなってきた時間だ。昨日の夕方からの風で、一度、昨日の夕刻にめくれたので、父と母が直してくれたらしい。あわてて外に出てみる。相変わらず風が強い。雨は降っているけれど、それほどでもない。苗代には苗箱を並べた上に白い不織布が被せてあります。それをパッカー(ビニールハウスで使うものだそうです)でプール苗代の木の枠に挟んで留めるのですが、それが風で煽られてめくれていました。でもありがたいことに現在8本の苗代を作ってあるのですが、めくれているのは1本だけでした。母も手伝ってくれてもう一度不織布を被せ直す。
 雨は午前中で止みましたが、風はけっこう吹いていました。まあ、昨夕からの台風並の風は収まりましたが。

 で、そのまま雨風の中、トラクタで「こなし」にでる。ま、「こなし」ならこの天候でも出来るだろう、と思ったのですが。雨で水位が上がっていたのでなかなか雑草を埋め込みにくかったです。
 お昼に長男と交代。
 午後はうまく埋められなかった雑草が風に吹き寄せられて隅に寄ってきたので、馬鍬でひっかけて草を畦畔にあげる。

 遅い昼食のあと、新聞をここ五日間ほど読んでいないことに気がつく。あわてて新聞を探してきて読んでいない(見ていない)ものをざっと眺める。五日分の一気読み(笑)。
 そういえば昔、桂米朝さんと桂枝雀さんが二人で全国公演であちこちを回っておられた時、米朝さんは当時新聞を何紙かとっておられて、それを全部読まずにはいられなくて、読まないうちは次の日の分にいけない、すると仕事で忙しかったりするとだんだん溜まってくることがあったんだそうです。で、そういう二人旅のときには、米朝さんが溜まっている分をみんな持ってきて読まれる。ときどき自分が読んだ後、おもしろい記事があると、それを破って枝雀さんに回してくれたりされたんですね。「おい枝雀、こんなことがあったぞ!」と。すると枝雀さん「師匠、それはもうだいぶ前の話ですがな。」というのがよくあったそうです。
 でも私の場合はラジオやテレビでニュースも聴いたりしていますので、ま、その詳しい事情などを新聞で確認したりしたわけなんですが、世の中の人に何をどう伝えるか、はジャーナリストによるわけですね。「阿弥陀池」という落語を知らなくても、まあ、世の中には知らないことがあふれているわけで、ジャーナリズムの力の弱い国は、つけ込まれるわけですね。この国はジャーナリズムがないに等しいわけだから、人々はだましやすいだろう、と思わせられるわけですね。そんな風に思われるのはイヤですよね。私はイヤです。

日本農業新聞のコラム記事




↑蕗は私の好物です(笑)。