現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

「こなし」と「尻踏み」と畦畔の草刈りとテントウムシとコオイムシと有事の食糧増産命令?


↑11日の撮影。軽トラに苗を満載。

12日(金)
 もう金曜日なんだ。
 しかし地震の頻発にも驚かされるし、犯罪ニュースにも、マイナ保険証のトラブルにも驚かされるばかりだなぁ。
 富山にいた学生の時に、同じ下宿に和歌山の人がいて、「富山はほんま地震がないよなぁ。」とおっしゃっていたのをよく覚えているのですが、まあ、確かにあまり地震にびっくりしたという記憶はありませんが、歴史をひもとくと、もちろん富山も揺れています。今回の珠洲市震度6強地震の発生の仕組みの説明が、もうひとつ、よくわからない。マントルの対流というか沈み込むマントルによって大陸側に歪みがたまって、それが一気に解消するような変動による地震ではないんですよね?
 日本は地震の多い国なので、いつ、どこで、大きな地震が起きるかわからない、いつどこで起きてもおかしくない、ということなので、お互いに気をつけていないといけませんね。まだまだ地震の予知はまだできませんし。

 朝、田回り。
 午前中は有機栽培の圃場の「こなし」にでる。
 親戚の引っ越しでマッサージチェアは持っていかないのでもらってほしいと言われて、お昼にマッサージチェアを取りに行ったのだが・・・。めちゃくちゃ重たいし、さらに持ちにくい。力が入らないので今日のところは断念。やれやれ。
 午後、長男は「尻踏み」に。私は畦畔の草刈りに出る。


↑田植えの時にみつけたテントウムシ。ええ、なにも起こりません。

 僕は朝日新聞は読んでいないのですが、5/11の新聞記事だそうです。Twitterに流れてきました。「有事の輸入停止 パンデミックの混乱 食料増産命令 法整備を検討 農水省」という見出しです。一瞬フェイクニュースかと思いました(笑)。朝日新聞digitalで確認したけど有料会員でないので記事そのものは全部は読めません。農水省は強制力をともなう新法を整備する方針とのこと。いろいろ思いが湧き上がる(笑)。だいたい戦前というか戦中の新聞記事の見出しのようだ。「具体的には、花農家にコメやイモをつくるよう命令したり…」とあるけれど、どうよ。有事になったらコメとイモですか?有事というのは、戦争のことですか?コメ農家から一言、ちょっと言わせてもらえば、あーた、花農家がコメを作ることはすぐにはできませんよ。だいたい水を張ることが必要ですし、均平になってないといけません。それに花農家が田植機やコンバインを持っているとは思えませんし。命令してもすぐにコメはできませんよ。だいたい花農家の栽培面積はどれぐらいなんです?イモだって同じですよ。昔はね、小さな農家がたくさんいて小さな栽培面積だったわけです。だから、大きな機械がなくても、手作業をあんまり厭わずにできたし、命令してみんなが従えば食料は増産できたでしょうが、今は同じようにはできませんよ。農家の数は激減し、一農家の栽培面積は増え、機械化がすすんで、田植機やコンバイン、トラクタがなければ、増産なんてできません。もう一言だけ言わせてもらえれば、食料が輸入停止になって、エネルギーは輸入できるんですか?石油は入ってくるんですか?燃料がなければトラクタも田植機やコンバインも動きませんよ。それにタネはどうするんですか?コメ以外の食物の大半はタネも輸入していますよ。肥料も輸入ですよ。
 要するに命令してもすぐには食料は増えませんよ。食糧自給率は37%なんですが、4月に読んだ鈴木宣弘先生の『世界で最初に飢えるのは日本』によると肥料やタネのことを考えると自給率は10%に届かないんじゃないか?という話もあるくらいです。官僚というか、お役人さんも、もうちょっと勉強してもらわないと有事にはどうしようもありませんよ。って、もう一度書きますが、有事って戦争のことですか?日本は憲法で戦争を放棄しているんですけど、そこのところはよろしくたのんます。G7の国で国民が飢える可能性が高いのはやはり日本?まさかね(笑)。江戸時代じゃあるまいし、コメを作っている農家が有事だからといってコメは命令で全部供出させられちゃうの?まさかね(笑)。命令されなくても食べものがなくなってくれば、農家は考えてコメでもイモでも麦でも作りますよ。平時から(有事の対義語・反対語は無事?平時?平時ですよね。)そういうことにならないように頑張るのが、おえらいさんの仕事のはずなんですが。
 でもね、机上の空論を法律にしようとしているのではなくて、官僚の、賢いお役人さんがそんなことは全部わかった上で、そういうことを命令できる法令を考えようとしている気配なのが、ほんま、こわいわ。

13日(土)
 朝から朝ご飯も昼ご飯も食べずに14時まで有機の圃場の畦畔の草刈り。あんまりこの時期に畦畔の草刈りをしている人はいませんが、有機栽培だと田植えの前に取りあえずきれいに刈っておきたいです。どこからが田んぼでどこからが畦畔なのか、草が伸びているとわからなくなります(笑)。14時から雨の予報だったので、とりあえず頑張りました。ヘロヘロのレロレロだったけど、雨の降る前に取りあえずここまではやっておきたい、という思いがあると、老骨でもなんとか動けるものですな(笑)。
 長男は「尻踏み」。

↓畦畔の草刈りをしていたら田んぼでコオイムシのメス?を見つける。


↑卵を背負ったコオイムシのオスを前からみるとサングラスをかけた男前のようにも見えますな(笑)。

 軽トラが車検で代車の軽トラが来たのだが、代車の方が運転しやすくて笑える。スバルのサンバー、ハンドルが軽いと思ったらRR。

 今日のカープジャイアンツのゲーム延長12回、2対2でカープが2点とって4対2になったんですが、12回裏ジャイアンツに2点取られて同点、でもね、でもね、でもね、12回裏を投げたのは松本竜也。ストライクが入らなくて、満塁になったりして2点取られて4対4の同点。私ね、カープの新監督、新井監督はおっちょこちょいだとずっと申しているのですが、このね、松本を交代させないんですよね。ストライクが入らなくても、満塁になっても、一点取られても、さらにもう一点取られても。で、11回に走塁ミスしたブリンソンに打たれてサヨナラ負けしました。ナニやっているんだ!と言いたいところですが、あたしゃ、投手交代しない新井監督に泣けました。とにかくこの回は松本竜也に任せた、しっかりやれ!思い切りやって責任をとれ、経験を積め、自信をつけてみろ。という感じで受け取っていました。延長12回でサヨナラ負けでしたが、あたしゃ、やるねぇ、監督!と、つぶやきながらラジオ中継を聴いていました。4時間43分の長いゲームになったようですね。ええ、私は延長12回の裏表しか聴いていないんですが。
ま、野球は勝ったり負けたりです。明日はこの借りを返すぜ。

14日(日)
 雨はそれほどでもないのかな?でも朝から強風ですね。これは今日の「尻踏み」は難しいかな?ゆっくり骨休めしたいが、ま、でも無理だろうな。
 あ、種籾の消毒と浸種とお米の発送もするんだった。