↑右の方にあるのが動けなくなって立ち往生のうちのコンバイン。左にあるのが次に刈ろうとしている大麦。畦畔の草刈りをしました。
4日(日) 旧暦卯月十六日
朝、何度か目が覚めたのですが、いつも寝室の窓から丸い月が出ていました。月齢は15.5の満月なんですな。
今日から大麦の刈取りをはじめる。最初は順調に刈取りが進んで、私はカントリーエレベーターに運ぶ役。二枚60aを刈ったところで、急にコンバインが止まってしまった。操縦していた長男から呼ばれる。私もあちこち触ってみたがレバーを動かしてもウンもなければスンもない。仕方がないので農機センターのK君に来てもらう。うーむ。ちょっと手間取りましたが要するに走行用のベルトが切れていました。走行用のベルトはダブルというか二本かかっているのですが、二本ともダメになっていました。K君の話では、一本がダメになって、一本だけで動いていたのが、無理がかかってプツンといったんではないか、ということでした。うーむ。ネズミにでも齧られたか?コンバインはまったく動かないので、どうしようもなく、ベルトを注文してもらって、明日の修理ということになりました。やれやれ。きっとなにかバチが当たったんだろうな。ええ思い当たることはたくさんありますので(笑)。
それで私は大麦の畦畔の草刈りに。長男は最後の有機「コシヒカリ」の圃場の「こなし」に出てくれました。
僕は基本的に若い人が好きで、というか、若い人の活躍が好きです。藤井聡太さんの名人で七冠とか、野球が好きなので、若い野球選手が活躍すると、うれしくなります。それが応援しているカープの選手でなくても。
ただいつも気になるのは謙虚さです。若くて礼儀正しい人ほど素晴らしいものはない、と言ったのは太宰のお母さんだったか?森敦のお母さんだったか?あれ?
応援している有名人は、ずらっと眺めてみると、やっぱりみんな謙虚な人のような気がしています。あるいはとぼけている人?(笑)相撲では遠藤も宇良もそうだし、カープの選手は球団の色だと思いますけど、どこか謙虚さを感じています。
法隆寺の西岡棟梁の本には二十数年前にハマって、出ていた本はたぶん全部読んだと思います。西岡棟梁の話は私には教育論に聞こえてたからです。棟梁というのは要するにリーダーなんですね。堂塔は木組みでつくるわけですが、「木組みは人組み」だと口伝にあるんですね。要するにいろんなクセ、性格の大工さんを束ねて木組みの堂塔を建てるのが棟梁だというんです。
若い大工に大きな太い丸い柱に墨をいれさせて、ノミを入れさせる。そんな大きな材木にノミを入れるのはすごく勇気もいる、失敗は許されないし。若い大工は何度も何度も計り直しつつ墨を確認して、それでも迷っている。そこで棟梁はざっと墨を見て、大丈夫そうなら、「責任は全部わしが持つから、思い切ってやりなさい」とつぶやくんだそうですな。というか、リーダーとか上司と言われる人は自分のチームや部下にこういうわけですよね。これ以外にないわけです。若い人には経験をさせる。若い人なんだから失敗もある。失敗を怖がってばかりいては、いい経験は出来ないわけです。上に立つ人はこう言うしかないんです。「責任は私がとりますから、思い切りやってみてください。」いえ、こんな恥ずかしいこと本当に言う必要もないんですけど、そういう心持ちで若い人に接しなさい、ということですわな。うーむ。
高橋源一郎がラジオで西岡常一『木に学べ』を紹介していました。番組が始って6分25秒頃からです。
5日(月)
昨夜はラジオで聴いたあと、本棚から探してきて『木に学べ』の前半1/4ほどを読んでいるうちに寝てしまう。
さて、はやくコンバインのベルトが届いて、動き出せるといいのですが・・・。