今日も終日、雨が降ったり止んだり。お昼前に止んでいる間にと思ってちょっと田回りをしたけれど、していたらまた雨が降ってきたので、家にかえって、テレビを観ているうちに昼寝してしまった。三時間近く。ああ、怠惰な百姓は使い物にならないものはないんだけど、2023年のツール・ド・フランスのチーム紹介をテレビでやっていて、ああ、フランスの7月のツールが始ったんだ、とちょっと観ていたんだけれど、すぐに寝てしまって、一度テレビの前で寝ると、もう身体がこわばってしまって、動かないんです。いや、ほんまですって。それに外は雨なんだから・・・。ああ、使えないなぁ(笑)。
というわけで、パソコンの前に座り直し、ビールをプシュッ!とやり、気を取り直して、フランク・ダラボン監督『ショーシャンクの空に』(1994)を観る。どういう気の取り直しや!とツッコミたくなるのはごもっともだとはわかっていますが(笑)。観るのは二回目。初めて観たときもとてもよかったけれども、こうして二回目観ると、忘れてしまっていることも多いし、またしみじみおもしろくいい映画だと思いました。原作はスティーヴン・キング『刑務所のリタ・ヘイワース』らしい。原作は読んでいないけれど、ときどきふっとメモしたいようなセリフが出てくる。メモはしていないです。メモ取るためにもう一回見直すか(笑)。そうか原作はキングだったのか。
主演のティム・ロビンスもいいけど、脇役のモーガン・フリーマンもいいねぇ。モーガン・フリーマンはそれこそたくさんの映画に出すぎるほど出ているけど、僕の感じではこの作品のレッド役が一番いいかも。刑務所の屋上作業で服役者の仲間がビールを飲むシーン。モーガン・フリーマンが20年ぶりぐらいに冷たいビールを飲むシーンを演じています。刑務所の屋上で刑務官に監視されながら飲むので言葉はないんですが、ビール好きにはたまらないシーン。ずっと老け役だし。落ち着いてるよね(笑)。それに友情モノにたくさん出てる気がするし、そういう映画が似合いますな。
今、画像を探していたら、「希望は誰にも奪えない」という宣伝文句が中央に書いてあるけど、なんか、違うな。そう書いてしまうと映画が薄っぺらく思えてしまう。終身刑で50年、40年、20年と服役している人間が登場してくるわけです。僕は時間だと思うんですけどね。20年という時間。40年という時間。50年という時間。映画は2時間チョットですけど。「死ぬまでに見るべき映画50選」と下の方に宣伝用に書いてありますな。いったい他にどんな50本の映画があるのか知らないけれど。「死ぬまでに読むべき小説50選」とか「読まずに死ねるか!」というのもありましたね。すでにたくさんの小説が書かれすぎている、と言ったのは誰だったか、ま、それはよくわかるんですけどね、時代とともに小説も映画も値打ちは変わってきますよね。もちろん変わらぬ名作も数多いんですけど。
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石川啄木の短歌はロマンチックで美しく、高校生の時にいくつか自然に暗唱できるようになりましたが、これは大人になってから覚えた歌。今では啄木の歌では一番好きな歌。