現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

畑の夏野菜と草刈りと畦畔除草機のメンテナンスと『ターミナル』と『文豪と俳句』


11日(火)
 午前中は曇り、午後は晴れ。蒸し暑い。大雨のところもあるようですが、全国的に猛暑のようです。
 父が耳鼻科に連れていってほしい、というので日の出とともに田んぼに出て畦畔の草刈り。9時に戻ってきて父と母と耳鼻科へ。S耳鼻咽喉科はよく混んでいましたが、わりと耳鼻科は回転がはやいという印象なので、岸本尚毅『文豪と俳句』(集英社新書)を待合室で読みながら待つ。待つこと一時間ちょっとで名前が呼ばれて中待合へ。30分後に診察を終えられました。聴力検査もしてもらったみたいですが、特にどうということはなかったみたいです。急激な暑さや毎日の血圧の測定などするように指摘されたとのこと。

 長男は溝切り。

 午後はわたしは自走式の畦畔除草機のメンテナンス。除草部のウイングは水平・30度・60度と畦畔の傾斜に合わせて傾く仕組みになっているのだが、これが30度ぐらいまでにしか傾かなくなったので、あちこち様子を見てみる。最初はワイヤーの問題かと思って、油をさしたりしてみたが変わらず。こうなるとどこかが当たって傾かないのかと、ウイング部や蝶番のあたりを確認するがよくわからない。泥を全部落して掃除もしてみたが変わらない。それでさらにあちこち確認してみると、ウイング部の下ではフリーナイフが回転していて草を刈っているのだが、当然ながら土や石もナイフに当たったりする。するとウイングのカバーが変形するんですな。その変形が原因で、土や石が作業者の方に跳んでこないようにするカバーにわずかに当たっていることに気がつきました。カバーを止めているボルトを二本外してみると、すんなり60度まで傾くようになりました。むふふふ。これでした。しかしこれはわかりにくい、見逃しやすいところですな。なるほど。ペンチで当たらないように曲げて、ボルト二本でカバーを留めて修理完了。また明日の朝から調子よく草刈りができそうです。でもフリーナイフがずいぶん減ってしまっていましたので、新しいのを注文しておきました。やれやれ。この自走式の畦畔除草機と刈払機は、早春から晩秋まで、うちの田んぼ仕事の一番の働き手であり、大黒柱であり、心柱なので、メンテナンスは欠かせません。

 スティーヴン・スピルバーグ監督『ターミナル』(2004)を観る。おもしろかったし、楽しめたけれど、期待したほどではなかったような気がする。とくに後半はもうひとつ盛り上がりに欠ける気がしたけれど。今ごろになって観るとクラコウジアがウクライナと重なって見えてしまう。公開当時はテレビコマーシャルも多くて、話題作になっていたし、トム・ハンクスの演技は本当にスゴイと思うけれど、何が足りないのかな?キャサリン・ゼタ=ジョーンズスタンリー・トゥッチの役にもうすこし深みがないか。ターミナルで仲間がどんどん増えていく感じはとてもうまく描かれていたんだけれど。

 岸本尚毅『文豪と俳句』を読了して、久し振りに本を一冊全部読んだ気がする。文豪、文人の俳句なので、おもしろいんですけど、露伴漱石、芥川、百閒なんかはともかく、僕には思いのほか太宰治川上弘美の句がおもしろいと思いました。