現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

次女と蕎麦をたぐり「百済寺」にいってみる


24日(木)
 朝から雨。のち曇り。もちろん事務仕事をモリモリやるつもりだったのですが、次女が先日から遅いお盆休みで帰ってきている。一昨日はグランピングだったが、今日は京都か比叡山に行きたいなどといっている。「お父さんも来るか?」などと気楽なことをおっしゃるのだが、こっちは稲刈り前の準備でなにかと忙しい。そんな京都比叡山の寺巡りつきあってもいられない。この盆休みは友達と鎌倉・江ノ島に行く予定だったらしいが、その友人のおじいさんに不幸があって、急にキャンセルになったとのこと。今はお寺巡りというシブイ趣味にはまっているのだという。夏休み期間中だし、観光客は戻ってきているらしいし、雨だし、京都も比叡山も、今日はもう一つじゃないの?ということで、「東近江のおいしい蕎麦をたぐって、そのあと湖東三山を観て帰ってくるというのは、どうよ、それならつきあってもいい」と申し上げると「ほんなら、そうしょうか。」ということでした。
 次女の運転で高速に乗ろうとしたら、あーた、私のETCカードが使えませんでした。バーが上がらない(笑)。機械が「通行券をお取りください。」と繰り返し言ってくる。さらに一つ向こうのボックスにいたオジサンが「通行券を取ってください!」と大きな声を出している。よく見たら有効期限切れだった。あれ?いやはや。こういうことがあるからオジジはヤダナァ。次女が自分のETCカードを出そうとしているけれど、機械とオジサンの連呼に負けて通行券を取ってしまった。やれやれ。こうなると蕎麦屋さんの最寄りのスマートインターチェンジから降りられなくなるんだなぁ。まあいいけど。
 次女の運転なのだが、「ほんなわけのわからん音楽でなくて、落語でも聴きながらいこか。」とクルマのBGMに注文をつけると、スマホからApple Musicを検索して、春風亭一之輔の「二番煎じ」と「らくだ」を流してくれたけれど、次女とのおしゃべりで落語なんぞを聴いていられない(笑)。

 蕎麦は東近江市の「そば処藤村」さん。次女が運転してくれるので、お酒をいただく。田舎にいるとクルマの運転があるので、蕎麦屋で一杯、とはなかなかいかないのがツライところなんですが、次女がいるので安心して飲めます。新潟の「鄙願(ひがん)」の大吟醸。スッキリとしたなかなかの辛口。初めて飲んだお酒でしたが、めちゃくちゃうまい(笑)。入手困難なレアな日本酒なんですね。なるほど。さすがに蕎麦屋さんなのでお酒も吟味していますなぁ。「十割そば」と「そばがき」と「焼きみそ」を注文する。ここの「焼きみそ」は日本酒のアテに初めて注文しましたが、柚子の利いた味噌でおいしかったです。次女もどれも「めっちゃうまい」と申しておりました。あたしは桂吉朝さんの落語のマクラでおぼえた蕎麦のたぐり方を次女に披露したり、「鄙願」は一本では足りなくなって、二本目をいただいたり、ご満悦でした(笑)。


 で、蕎麦屋さんから一番近い湖東三山の一番南の「百済寺(ひゃくさいじ)」にまず行く。あたしゃ、中学の時に友人三人とこの湖東三山にサイクリングで来たんですよね。お尻が痛くなったのをよく覚えています。今日はクルマで駐車場まで行って、そこから庭園を眺めつつ山を登って本堂へあがっていきます。50年弱、45年ほども前の記憶ですが、なんとなく蘇ってくるものですね。「百済寺」は聖徳太子の建立と伝わっているようです。近江で最古の寺院とも言われています。新緑と紅葉で有名です。確かに青紅葉もすばらしく「これが秋ならさぞや」という参道でした。
 しかし、いささか山道に慣れていない若い娘と二合の冷酒をいただいたオジジには参道の石段がしんどく、次女が「三山ということは、あと二つあるん?」とトボケたことを言うので、まあ、金剛輪寺西明寺は、また次回ということにして帰ってきました。ま、あとの二つとも同様に山道の参道ですから。また次女と蕎麦を食べるドライブができるかもしれないという楽しみができました(笑)。



25日(金)
 ああ、もう金曜日。稲刈りの準備を進めます。朝、暗いうちに少し雨。うーむ。