現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

お米の発送と初めてのコーヒー豆のお店と草刈りと講談など。


↑朝、長浜の本局へ発送に出て、その帰り、前々から気になっていたコーヒー豆屋さんに初めて入ってみた。いや、正直に言うと、コーヒー豆の専門店に入ったのは人生初です。というか、これまであまりコーヒーは飲んでこなかったので。
いやー、いろいろ新鮮でした。並んでいる豆はすべて生豆で、注文するとローストされるシステムです。こっちはコーヒーの知識は皆無なんですが、酸味・マイルド・苦味という三種類に、大ざっぱに分類されていて、好みを訊かれたので、「苦味?」となぜか疑問形で返事すると、いくつか薦められました。それでまあ、「インドネシア産 ゴールデンマンデリン」と「ブラジル ミナスジェラス州プレミアムショコラ」を注文して、それから有機栽培で目に付いた「有機栽培生豆使用ペルー」を指さして、「これも。」というと、「こちらは酸味が強い豆になりますが・・・。」とおっしゃる。「ははぁ、なるほど。」と生半可な返事をすると「酸味は苦手ですか?」とおっしゃる。「いやいや、そんなことはないです。」と返事し直しました。昔、若いときに通っていたジャズ喫茶はキリマンジャロのコーヒーだったのですが、これが、けっこうな酸味でした。ですからコーヒーの酸味には慣れています、たぶん(笑)。豆が決まると、焙煎の具合を尋ねられました。ここ数ヶ月のネット注文の豆で「深煎り」がわりと好みだとわかってきたので(コクが出る気がするし、手回しのコーヒーミルで豆を挽くときに深煎りの方が楽なので。)、「じゃあ、ちょっと深煎りで。」と言うと、油がどうのこうの、なにがどうしてこうして、と説明があったのですが、ちんぷんかんぷんでしたので、「ええ、まあ、よしなにお願いします。」と申し上げると、にっこりされました。ローストには20分ほどかかります、と言われたので、ま、初めてだし店の中で椅子に座って待っているとサービスのコーヒーを一杯出していただきました。テーブルに本が並んでいたので『コーヒー美味手帳』を眺めていたら、ほどなくでき上がりました。電話やLINEでも注文できるとか。なるほど。お昼に一杯挽いていただきました。なるほど、苦味とコクのあるおいしいコーヒーでした。『コーヒー美味手帳』を眺めていて気がついたのは、僕が淹れるコーヒーのお湯の温度がやはり高めだとわかりました。沸騰させてから、もう少し時間を置いてもいいかも。むふふふふ。
気がつけば、窓の外の街路樹が黄色くなってきていますな。


↑午後は長男は昨日に続いてスライドモアであちこち刈ってくれました。僕も昨日に続いて大豆の圃場の草刈りに出る。
もうちょっといい豆はなかったのか、と自分でも思いますが、夕暮れの中撮ったので、、探す根気はなかったのですが、でも、夕暮れの光の中、豆の莢の毛の具合の描写がスマホの小さなレンズの割にきれいだと思いました。
でもなかなか草刈りがすすまない。刈っても大豆が見えてこないところも多くて、・・・。でも草刈りしておかないと大豆コンバインで刈れそうにないし。というかどこに大豆があるのかわからないだろうし(笑)。

↓本日もおおいなる夕焼け。

 芝野虎丸名人に井山裕太王座が挑戦した【第48期囲碁名人戦】。今日は第6局2日目でしたが、うーむ。ちょっと最後ミス(?)があって大逆転を許してしまいました。井山ファンとしては残念でしたが、勝負ですから仕方ないですね。

 今日は朝のうち、精米などの準備をしているとき、一龍斎貞水さんの講談を聴いていた。忠臣蔵の銘々伝のいくつか。一龍斎貞水さんというと人間国宝で怪談が有名だけれど、もちろん忠臣蔵もスバらしく、二時間ほど聴きましたが、何度も泣けました。「南部坂の別れ」、今日の本では大石内蔵助と息子の大石主税と二人で別れを告げに行った噺になっていたけれど、内蔵助一人で行ったという風に描かれることも多いですよね。いや、二人で行っても大石主税は一言もセリフはないんですけどね。
 11月になって忠臣蔵の季節になってきましたね。って、そんなこと書くブロガーも今どきいませんな。赤穂義士銘々伝、今日は初めて「倉橋伝助」と義士の世話をした「堀内伝右衛門」を聴いたけれど、・・・。ま、僕は百姓なれば武士道には縁遠い暮らしなんだけれど、わかるようでわからんし、わからんようでわかるんだなぁ(笑)。命がけの仇討ちもできそうにないし、切腹もできないなぁ。でも礼を尽くすというか、相手のことを思いやって尊敬するという精神が底辺にはありますな。失敗したやつをやり込めるだけの話ではないんだよなぁ。
 ま、いいんだけど、落語や講談、浪曲を聴いて、ちょっと泣いたりするような人は、あまり出世はしないかもしれないけれど、信用したくなりますよね。って、信用できないか(笑)。