現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

霜の朝と青大豆の刈取りと寒ブリの句

 ああ、ビールがうまい。疲労困憊(笑)。
 今日は終日、よいお天気。朝のうちは精米して長浜の本局から発送。たぶん今年最後のお米の発送。
 それからお昼前から残っていた大豆の刈取り。今年はじめて枝豆がおいしいという青大豆をちょっと作付けしてみました。しかも無農薬で。水稲の品種もたくさんありますが、大豆の品種もとても多いんですよね。
 今回作付けした青大豆が思いのほか晩生で、しかも今年は秋が暖かだったので、大豆の登熟が遅れたんですね、晩生品種はさらに遅れて、お天気の都合もあって、この年末の刈取りとなりました。その刈取りもコンバインではなく、鎌や刈払機で刈ったので、疲労困憊となったのでした。
 個人的にはこんな年末に豆を刈ったのは初めてです。でもつい先日に晩生の黒大豆の刈取りがはじまったとニュースになっていました。いやはや。

 今朝もビビ号の散歩につきあう。よく冷えて田んぼは真っ白に霜が降りていました。アースカラーとは、たぶんこんな色ではなかったか。しらんけど。













↑霜でまっしろになっていた朝の大豆の圃場↓

 新聞のコラムで紹介されていた句。
 氷見の寒ブリを港のすぐそばの居酒屋さんで氷見の友人と飲みながら食べたことがあります。ずいぶん昔のことなので、楽しく飲んだことは覚えているけれど、寒ブリの味はあまり覚えていない。たぶん、まだ若かったからだろう。氷見の寒ブリの噂は聞いていたけれど、友人と再会したことの方が僕には感動的だったのだと思います。
 恩師が出張の帰りにうちに寄ってくださったとき、近所の居酒屋さんにいったら、居酒屋の大将が気をきかせてノドグロを出してくれた。「焼き魚、ノドグロです!」私はノドグロを知らなかったが、スルスルと食べられて完食したのは覚えているけれど、食べ終わってから、恩師が「これ、ノドグロ、高級魚だよ。おいしくて全部きれいに食べてしまった。うふふふ。」とおっしゃったのを覚えています。その後2014年にテニスの錦織圭さんが全米オープンで活躍して「日本に帰ったらノドグロを食べたい。」とインタビューに答えて有名になりました。
 加藤楸邨の句は1961年の句だそうです。なるほど1961年。人が醜いということではなくて、鰤が美しすぎるほど美しかったんでしょうね。ああ、まるまる一匹の大きくて太い鰤を初めて観たのは1981年頃だったと思います。富山駅前にまだ残っていた市場で見ました。あれはでも暮の町だったんだろうなぁ、そんなことをあれこれ思い出す句です。