現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

「きらみずき」と「秋の詩」の田植えと「尻踏み」とエアコンプレッサーの移動など。

24日(金)
 朝、田回り。
 その後田植え。有機栽培の「秋の詩」と「きらみずき」、環境こだわり栽培の「きらみずき」。
 「きらみずき」って聞きなれない、とお思いかもしれませんが、今年から本格的に栽培される滋賀県の新品種です。食味がよく、稈長が短いので倒伏に強い、という品種ですが、一番の特徴は有機栽培と有機肥料をつかった環境こだわり栽培という、栽培方法にシバリがあることです。農薬の成分を7つ以下で、化学肥料を50%以下にする等、環境こだわり農産物の生産の割合ではダントツ一位の滋賀県なんですが、一歩すすんで有機栽培・有機肥料を使った栽培に特化した品種「きらみずき」を選定したんですね。
 私も栽培してみるのは初めてですから、まだよくわからないことばかりですが、やってみなくてはわからないこともおおいでしょうしね。


↑え!?こんな小さな苗で有機栽培の苗なんですか!?と心ある農家は思われるでしょうが、そうなんです。有機栽培の苗と云えば成苗というのか中苗というのか、もう少し大きな苗を植えるとお思いでしょう。でも今年は諸般の事情で小さな苗です。ちと苦しいですが、たぶん大丈夫だと思います。たぶんですが(笑)。



↑畦畔にヒルガオがいっぱい。


↑朝、田回りして水管理。


↑こんな忙しい時に読めもしないのに、注文だけはしてしまう。三木孝昭『だれでもできる有機のイネつくり』(農文協)、吉田俊道『菌ちゃん農法』(家の光協会)、松澤努『農機具やが教える機械修理メンテナンス術』(農文協)

25日(土)
 お昼前まで「尻踏み」。で長男と交代。
 午後は田回り。有機栽培の「コシヒカリ」の圃場などに水を入れて回り、尻水戸をつくったり。
 夕方、ホームセンターで作業台やテスターと燃料をいれるぷかぷかポンプを買う。


↑長男の「尻踏み」




↑自分の財布からお金を出して買った鉢植えはまた違いますな(笑)。アジサイに来ていたコアオハナムグリ



バイカウツギ。気がつけば真っ白な花が青空に映えていました。



26日(日)
 昨日の続きで朝から「尻踏み」。お昼前に「まるごと保全隊」のニゴロブナを田んぼから川に放流するイベント(7月)にむけて、その事前準備で、今日は田んぼに孵化したばかりの稚魚を田んぼに放流する。役員のオジサンたち6人が集まりました。一時間ほど。


↑こちらはうちのプール苗代のオタマジャクシ。たぶんアマガエルのような気がする。入水したら水に流されていく。

 午後はエアコンプレッサーを今の作業所から新しい作業所に移動させることに。このコンプレッサー、重さが117kgあります。普通はフォークリフトですんなり移動できるのですが、これまでの作業所は天井が低いので、リフトが入れません。設置する時も業者さん二人が困った顔をして、江戸時代の駕籠かきの要領で二人で紐をかけてぶら下げるようにして設置してくださいました。私も手伝ったので三人がかりでした。

 さて、今回どうするか、作業所の入り口まで移動させれば、リフトの爪がかかるのですが、そこまでの7メートルほどの移動。もちろん設置の時と同じように二人でぶら下げて持ち上げようと思いましたが、このコンプレッサーは高さが私の胸の辺りまであるのです。大きな人ならともかく、紐をかけて棒で肩にかけて持ち上げようにも、持ち上げる余裕がほとんどなく、あえなくすぐに断念。それでキャスターを自作してそれに乗せることを考えました。自在ゴム車を四つかってきて、それを木にネジ止めして、それに乗せて運ぼうと。
 まずはホームセンターで材料や部品を買い物をして、キャスターの台車をつくりましたが、作る前に1280円の万能作業台の組立からです(笑)。やれやれ。万能作業台の他に木材にドリルで下穴をあけたり太い木ねじを締めるのにインパクトドライバーが大活躍。
 知恵と工夫と腰痛をいたわりつつ、大汗をかきながら、何度も失敗を繰り返しながら、なんとか台車に乗せ(2mほどと1mほどの「金テコ(バール)」が大活躍してくれました。)、入り口まで運んでリフトが使えるようになりました。リフトさえ使えるようになればあとはトラックに乗せてロープで固定して運ぶだけ。いやはや。
 しかしなんだな。大昔、エジプトの民があの巨大なピラミッドを造るのに、大きな石をどのようにして運んだか、というイメージがいつも頭の中の片隅にありました(笑)。「てこの原理」に気がついた人はエライ!
 あんまり必至でバタバタしていたので写真を撮るのをすっかり忘れていたぜ。