↑8月18日18時46分の伊吹山と月。
旧暦では文月十五日で、月齢は13.7だそうです。今夜というか、20日の午前三時が月齢15.0の月になるそうです。こちらは今夜は雨なりそうな予報です。最初の秋の満月は観られそうにありません。
17日(土)
そろそろ稲刈りの準備をしなくてはいけない。
午前中はちょっと作業所の整理をして、午後は二台の米選機と「らくだ君(米袋を腰の高さ、あるいは肩の高さまで持ち上げてくれる。安易なネーミングは嫌いではない(笑))」と色彩選別機と籾摺機を新しい作業所に移動する。色彩選別機は中にカメラがあったりしてわりと精密機械なので、慎重に運ばなくてはいけないのだが、古い作業所から出す時に、敷居が低くてそのままでは出ないことが判明。(どうやって入れたんだろう?と思い出そうとしたけれど、覚えがない。古い作業所なので和風の引き戸の作業所なんです。)農機センターのKさんに電話すると「ゆっくり倒し加減で斜めにして出すしかないです。」しかし色彩選別機は概ね200kgある。僕と長男の二人では倒し加減で、敷居の上を超えさせそうにないので、Kさんに来てもらう。ところが三人がかりで、一人当たり70kg弱持つことになるが、持ちにくいというか、つかみ所がなく、どうも無理そうなので、もう一人農機センターの若いMさんにも来てもらう。4人なら一人当たり50kgになる。これでなんとか斜めに倒して敷居を超えさせることになりました。こうなればリフトでトラックに積んで、倒れないようにロープで固定して運びました。籾摺機はさらに大きくて重いが、フォークリフトで敷居を超えさせることができて、ありがたかったです。
18日(日)
早起きして慣行栽培の畦畔に除草剤を散布。
夕方、ホームセンターで作業台をつくるための集成材や2×4の木材を購入。
19日(月)
早起きして、慣行栽培の大豆の畦畔に除草剤を散布。就農して20年ほどになるのだが「百姓は毎年一年生」といわれる通りで、なんだかんだと毎年、実験的なことを繰り返している。
今年は有機栽培の水稲の水管理、それから大豆の管理では慣行も有機もいろいろ試しています。大豆はこのあたりでは6月後半に播種するのですが、ちょうど梅雨の時期で天気が不安定なので、なかなかムズカシイです。播種直後に大雨になったりして・・・。芽が出てあるていど大きくなってくると、梅雨明けして、今度は土が真っ白になって水不足で大きくならなくなってしまったり・・・。
ふっと気が付いたら、今日が締切の提出書類があり、午後は電話で聞き取りをしたりして、書類を調え、市役所に提出。やれやれ。
それから作業所で稲刈りと乾燥調整のための準備をあれこれ。
高石ともやが亡くなったらしい。ああ。中学生の時、近畿放送の深夜ラジオ『日本列島ズバリリクエスト』(23時から2時まで(?))通称"ズバリク"をよく聴いていた。尾崎千秋が月・火、高石ともやとザ・ナターシャー・セブンが水・木、諸口あきらが金・土を担当していました。だいたいいつも最初の一時間ぐらいを聴いて寝てしまうことも多かったのですが、三人の中では高石ともやとザ・ナターシャー・セブンが一番落ち着いていて好きだったなぁ。高石ともやはとても声がよくてやわらかく、そのよい声で、大人の振る舞いを見せてくれていたような気がする。こっちは中学生ですからね。なにもかもが新鮮でした。ああ、深夜ラジオ。
アラン・ドロンが亡くなったらしい。『太陽がいっぱい』(1960)、『冒険者たち』(1967)、『サムライ』(1967)、『さらば友よ』(1968)、『ボルサリーノ』(1970)、『仁義』(1970)。もちろん映画館で封切りで観た作品は一つもない。テレビやレンタルのビデオやDVDで、大人になってから楽しんだんですが、脚本というか、映画のストーリーとしては、いろいろ難があるような気がしたのもありましたが、映像が圧倒的に美しくカッコよかったです。愛と友情と裏切り。
私が高石ともやとアラン・ドロンのファンだということをコンピュータ(?)はすでに知っているのだろうな。そんなことを考えていたら「漂えど沈まず」という言葉がまたSNSで流れてきて、ちょっとびっくりする。この言葉ががセーヌ川を上下する船に刻んであるということを、今日初めて知ったのですが、なんといっても「漂えど沈まず」といえば開高健ですわね。私は開高健から教えてもらいました。パリの市のモットーだそうですな。パリの歴史を振り返る時(あ、いや、詳しい歴史は知りませんが)、風にうたれ波にもまれた歴史の本質を見事に要約しているということですわな。まあ、風にうたれ波にもまれたのはバリだけではないです。そうしてパリの歴史の要約ばかりではなく、旅の本質、男の本質、人生の本質、そういうことでしょうな。もっともなかなか難しいことで、あたしなど、日々アップアップでおぼれかけているのですが。
稲刈りも近いので、その準備にも頑張らねばなりませんね。