現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

ナタネの播種に向けて田んぼを起してウイスキーをなめる

午前中はそこそこ晴れていたのだが、午後は時雨れる。こういう天気は秋の天気。


来年の菜の花緑肥の完全無農薬有機栽培米に向けて、菜の花の播種をするために田んぼを起す。天気が続いたのでそこそこよく乾いていたのだ。午前中で田んぼ3枚起す。お昼ご飯を食べていると雲行きが怪しくなり暗くなる。これはこれは、と思っていると。雨。朝から部活に出ていた長女からも迎えにきて欲しいと電話。雨では起すこともできないし、すぐに迎えに行く。帰ってくるときには雨も止んでいた。
さっそく再開しようかと思ったら、また雨。雲が流れてきて雨を落としていく。iPhoneで雨雲の様子を調べると、すぐに止みそうなので、しばらく待機して、起しに出かける。そんなわけで、午後も田んぼ3枚を起す。
本当は今日起したあと、すぐにナタネの播種をする予定だったのだが、雨で作業が遅れたし、風もそこそこ強いので、播種は明日に延期。
フルオープンのトラクタなので、一日秋の風に吹かれたり時雨にやられたりしたので、ああ、ウイスキーをなめたい、とトラクタに乗りながら、ふと思い立って、角瓶を買ってきてしまいました。


昔、開高健が『輝ける闇』の冒頭で、ジャック・ダニエルズのことを噛むウイスキーなんだと書いていた。「・・・スコッチは金属の匂いがするが、バーボンはワイン・スメルですよ。われわれはそう言ってるんです。とりわけこれは特別です。噛むんですよ。すすって、それから、噛む。それから呑み込むんです。」以来、ウイスキーを生でやるときは、すすって、それから、噛む、と言い聞かせている。って、そんなことを思い出しました。いささか冷えた体もすぐに温まりました。
開高健ウイスキーを「なめる」っていったり、「噛む」と言ったり、それから「歯茎で味わう」と言ったり。いや、歯茎で味わうとうまいですよ。本当に。
昔、六代目の笑福亭松鶴師匠が「あのー、お酒なんぼでも飲める方法知ってなはるか。口の中でね、こー、歯ーの間からね、こー、お酒を往復させるんです。歯ーでお酒をしごくわけやね、それをやっといてぐっと飲んだら、アルコール分が、みなここへ残るわけだ。その代わり、歯ーの酔うのんの早いこと。」という話があって、これもしかし、酒を歯茎で味おうてるわけですわな。うーむ。