現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

溝切りと麦刈り

サワガニを見つける

終日、曇り空。
連休に植えた田んぼの稲の株が分蘖(ぶんげつ 根に近いところから株別れしていくことです。)してきて、20本を超えてきたので、午前中は溝切り機を持ち出して、溝を切る。
まだ水の張ってある柔らかい泥の田んぼに溝切り機で溝をつけてから落水して、田んぼを干して軽く乾かします。
水を切ることで稲の分蘖を止める効果があります。株ばかり大きくしても肝心の穂が大きくならないと意味がありませんからね。
それから土を固めて稲の倒伏の防止になりますし、コンバインなど農機が入りやすくなります。
田んぼの中を歩くので、雑草の生え具合、オタマジャクシやゲンゴロウ、タニシ、ヤゴ、カエル、ヘビ、なんだかよくわからない魚の稚魚、などなど田んぼの生き物がたくさん観ることができるのが、楽しみですが、落水しようと尻水戸をあけていたら、サワガニを見つけました。排水路の小川から上がってきたのかな?


お昼に帰ってきたら、あまり陽が射していなくて曇り空だけど、明日は今日より天気は良くないみたいだ、ということなので、急遽、麦刈りの続きをすることにする。
農協から大きなデモ機のコンバインを借りているので、どんどん刈ることができました。で、今年の麦刈りは終了。
しかし、なんですね、今年の麦はあまりよくありませんでした。収量はたぶん大幅減です。よその農家はどうなんでしょう。
原因について、
ちょうど、12月末から1月に積雪があり、追肥ができなかった。で、追肥が2月の下旬と大幅に遅れてしまって、そのため3月の追肥もパスしてしまって、5月の実肥となったので、基本的に例年の半分くらいしか肥料をやれていないということになってしまったのでした。
そのため分蘖がすくなく、すかすかの麦となってしまって、すかすかで陽の光が地面によく届くものだから、草もよく生やしてしまって、少ない肥料分をさらに雑草に吸われてしまった、ということもあるかもしれません。うーむ。
最後の小さい圃場では来年用の種を採りました。作業所にひろげてとりあえず蒸さらないようにしておきました。うーむ。