現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

“こいこい”とイネの絵本とおコメの素晴らしさ


建国記念日
午前中はスポ少の野球の練習。
午後は少し昼寝。
それから花札のゲームをiPadに入れる。コンピュータ相手にしばらく“こいこい”で遊んでみる。次男は花札は知らないのだが、食い入るように画面をのぞきこんでいた。ルールも知らないのに、役ができて、“こい”するのか“勝負”するのかのところで僕が“こい”をして負けてしまったりしているので、あそこで勝負しとくほうがいいんとちゃうん?などと言ってくる。うちには百人一首とトランプがあるが、花札も今度、買ってきてみるか。花札も大量生産の安価な印刷のやつもあれば、手刷りの高価なやつもあるんだなぁ。まあ、なんでもそうなんですけれど。
昔、学校を出たばかりで、就職して、職員住宅で暮していた独身の頃。お隣の先輩と一緒に夕食をとりつつ、ビールも飲んだりして部屋に帰ってきて、よく二人で“こいこい”をしたものでした。点数は何文という風に文で数えるんですよね。紙にずーっと記録していって・・・。お金もかけずによく遊んだものですが、若かったとしか言いようがありません。
久しぶりにした“こいこい”は僕もすっかりルールを忘れていましたが、ルール説明を読んで思い出ししばらく遊びました。花札、買ってみるか。


本当は今日は大阪府知事杯の四回戦だったのだが、大阪が雪のため延期となる。大阪は5センチの積雪。奈良は3センチだそうだ。寒い。


『イネの絵本』(農文協)を久しぶりに読む。昔、就農したての頃、時間があるとよく近所の図書館にいっていたのだが、そこで何度もあれこれこの“そだててあそぼう”のシリーズの絵本を見ていました。ちょっと当時評判になったシリーズの絵本です。今回、アマゾンの中古書店で見つけて、イネとダイズとムギの絵本を注文したのでした。『イネの絵本』を眺めていると、主食穀物の中でもコメというのが、どれほどすばらしい作物であるかがよくわかります。世界人口のほぼ半数がコメを主食にしていますしね。コメの素晴らしさ、気がつくままにあげてみると、

  • アジアの気候にぴったり合った作物であること。気候に合っているということは、作りやすく安定しているということ。
  • 一粒の種から約2000粒のコメがとれて10aの田んぼで3〜4人養える。
  • コメは乾燥させておけば腐らずとっておける。だから飢饉に備えることもできた。
  • コメはデンプン質を中心にタンパク質、脂肪、ミネラル、ビタミンなどがたくさん含まれていてバランスがとてもいい。タンパク質の多い大豆と一緒に食べれば、体に必要な栄養素をほぼとることができる。だから日本では昔から豆腐や味噌や納豆など大豆食品をたくさん食べてきたし、料理にもバラエティがある。

また水田でイネを育てることからも

  • 毎年同じところで作ると連作障害が起きやすいが、水田で作るイネは水のおかげで毎年同じところで作り続けることができる。
  • 畑作物にはたくさんの肥料がいるが、水田で作るイネだと川の水が流れてくる間にたくさんの養分が溶け込んでいることが多いので、肥料をほとんどやれなくても、ある程度は収穫できる。
  • 水を田んぼにいれるために土木技術がめざましく発展してきた。
  • 水田が一種のダムの効果となって洪水が起きにくい。
  • 水が人の集落の回りにたくさんあるので、生き物が多様で多く、豊かな自然の中で人々が暮してきた。

日本人の暮らし方、文化にほんとうに深く結びついているのが、米作り、稲作なんですけれどもね。