現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

“フォーカス”と『清須会議』と『奇跡のリンゴ』


ラジオを聴いていたら、高橋源一郎酒井順子さんをインタビューをしていた。酒井順子さんの『ユーミンの罪』という本が話題になっている。
酒井さんはユーミンと同じ女子高の後輩だそうで、ま、大ファンなのですね。『ユーミンの罪』は読んでいないので、あれですが、印象に残ったお話は、例えば、“中央フリーウェイ”や“サーフ天国スキー天国”に見られるように、当時(80年代?)は、女の子には、クルマの助手席へのあこがれというのがあって、好きな男の子の運転するクルマの助手席に座って、苗場とか、要するにリゾート地へ遊びに行く、というのがうれしかったのだという。で、当時はカセットテープの時代ですから、助手席に座ってカセットテープの出し入れを担当しつつ、要するにドライブ中のBGMの選曲をしていたのだと。そういう役目がうれしかったのだと。
女の子には圧倒的な人気のユーミンだが、男の子はユーミンは本来あんまり聴かない。でもそういうドライブの時の音楽の選曲の主導権は助手席の女の子にあるので、ユーミン好きの女の子とつきあっていた男の子は、必然的に、ユーミンを聴かされて、そして好きになっていったのではないか、と。で、聴き込んでいくうちに、歌詞に女の子の微妙な心理が描かれていることに気付かされるのだと。
そんなこんなで男でも、ユーミンの曲を聴くと、恋愛の風景がひろがってくるのだと。そんな話を高橋源一郎さんは引き出しておりました。
それから85年に発売された『DA・DI・DA』の“メトロポリスの片隅で”とか“たとえあなたが去っても”という風に、女の自立というか、一人立ちというのか、助手席に座っているのではなく、欲しいものは自分で奪い取れ、というように、ユーミンの世界も少しづつ変わっていくのだ、というような話。面白かったです。インタビュー。思わず本もクリックしてしまったがな。本の帯には「ユーミンの歌とは女の業の肯定である」と書いてあるらしい。


その酒井順子さんが一番好きだという曲がアルバム『PEARL PIERCE』にある“フォーカス”だとおっしゃる。うーむ。“フォーカス”。曲が流れたけど、ぜんぜん覚えていない。




フォーカス


度の強いレンズのうしろに
長いこと逃げ込んでいたのよ
なんとなくぼやけてるあなたのくちびるが
愛してると云った


高校の友達はみんな
しあわせに片づいていったわ
私だって恋に泣いた日々はあるけれど
どれもはしかばかり


あなたに今日 めぐり逢うまでは
いつでも私 眼鏡をとらなかった Wow Wow


みつめ合って食事できる夜が来るなんて
なんだか夢のよう


あなただけに めぐり逢うために
今まで私 あんまりモテなかった Wow Wow


憶病な部屋から私を
はじめてよ つれ出してくれたの
世界中がぼやけても 心のフォーカスは
あなたに合ってるから
いつも近くにいて



“あなただけに めぐり逢うために 今まで私 あんまりモテなかった” なるほどなぁ(笑)。


ほぼ日手帳』が届いた。なんだかうれしい。
文庫本サイズのオリジナルなのだが、こうして眺めてみると、手帳としてはちょっと小さい感じがする。カバーはレモンクリームです。本当は革のカバーを使いたいところだが、すでに売り切れ状態でした。でも革のカバーはすごく高いんですね。いやはや。
早速、あれこれ書いてみたりしている。手帳だから、何を書いてもいいのでしょうが、とりあえず句帳がわりになればいいかな、と思っています。


「FileMaker 13」が発売になりました。うーむ。FileMaker WebDirectというのは、FileMaker Server 13が必要ということですわな。
いつものことながら、まだ12のこともよくわからないうちに、13が発売されてしまっている。


7日(土)
午前中に地域の物置を新しく置く場所に雑木が一本生えていて、ちょっと邪魔なので枝をあちこち払う。本当は全部根元から切ってしまってもいいのだが、ちょっとだけ残すことにする。


午後は久しぶりにごろごろ。布団に潜り込んで昼寝も少しする。

三谷幸喜清須会議』(幻冬社文庫)を読了。面白かったです。楽しめました。映画もヒットしているようですね。
しかし、小谷城址の小谷山を毎日眺めている身としては、お市はとても気になるのだが、柴田勝家に対するモノローグがすごいですねぇ。これではお市のイメージがいささか・・・。ってでも本当のお市さんはどうだったのか、どう思っていたのか、それはわからないことではありますね。
しかしなんですな。三谷幸喜。初めて知りましたが、僕と同じ年なんですね。うーむ。そうだったのか。
三谷幸喜の作品を読んだり観たりしたことは今までなくて、清須会議が初めてだったのですが、いつも評判はいいですよね。でもあの表情というか、自己顕示欲と照れと恥ずかしさと自信とが入り交じったようなあの顔の表情が、いつもなんだか気になるのだが。でも時々テレビで観るときのインタビューでの発言はいつも面白いなと思っていました。


夜、奥さんが「これ、明日返却せんとあかんの。」と借りてきてくれたのは中村義洋監督『奇跡のリンゴ』でした。
先日、レンタル屋さんに寄ったとき、近々レンタル開始、というポスターを観ていたのだ。新作レンタルなんです。早速観る。
本は読んでいたので、だいたいストーリーはわかっていたのですが、泣けますなぁ。本を読んだときの感想にも書いたと思うが、これは無農薬でリンゴをつくる、という話以上に、家族の話でありますな。
で、奥さんが、無農薬栽培に取り組む農家の映画をレンタル開始とともに借りてきてくれたことが、なんともうれしかったりする。