現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

イソギンチャクの腹痛と日暮れて道遠しと28年産のお米の予約受付開始

小林朋道『先生、イソギンチャクが腹痛

朝、少し雨が降ったのかな?
でも、午前中は雲も多かったけど、午後にはよく晴れて陽射しが照りつける。


小林朋道『先生、イソギンチャクが腹痛を起こしています!』(築地書館)を読了。今回も楽しめました。だいたいこのシリーズの不満は写真がモノクロでどうもよくわからない写真が多かったのだが、今回は表紙に書いてある通り、カラー写真が満載でありがたいです。この春に出た本なのだが、この本でシリーズ10冊目だそうです。第一弾は『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!』だ。どうもね、このブログを検索してみたら、2011年の4月に『先生、巨大コウモリが廊下を飛んでいます!』をアマゾンで買って読んでいるようです。むふふふ。この第一弾の初版は2007年の3月みたいですね。なるほど、本ができてから、4年後に小林朋道先生を見つけて、読んだらおもしろくて読み出して10冊すべて読みました。小林先生の文体に引きずられているんだと思います。いつまで続くんだろう。鳥取環境大学の学生さんとの交流とともにあるので、まだまだ続きそうです。
動物行動学といえば日高敏隆先生だが、『日高敏隆選集』が全部揃ったときには、おもしろくて、ずっと読んでいたような気がする。
この手の本を最初に読んだのは大学生になってからで、デズモンド・モリス (著), 日高 敏隆 (翻訳)『裸のサル―動物学的人間像』というやつで、もうなんだか中身は覚えていないが、要するに人間は裸のサルだという視点からあれこれ人間の行動や振る舞いを論じた本だったような。この本をよく覚えているのは、もちろん中身がおもしろかったからだが、本の装丁が凝っていたからだ。赤地の紙にゴリラが描かれているような表紙なのだが、透明なカバーをはずすと、実はヒトだったりしたんですよね。なるほどなぁ、この本の訳も日高敏隆先生だったのか。えー、僕が日高敏隆先生などと先生付きで呼ぶのは、大学で直接教えていただいたわけではないのですが、あーた、私は一度だけ講演を直接聴いたことがあるからです(笑)。おもしろく、ためになり、楽しい講演で、とっても勉強になりました。



ま、米をつくる百姓にとっては、動物行動学というのも、直接、役に立つものではないのでしょうけれど、動物も植物も含めて生き物がどういうものであるのか、なぜそんな風に行動するのか、なぜそんな仕組みになっているのか、なんのために生きているのか、ひいては人生とはなにか、というようなことまでひょっとすると考えてしまうかもしれない学問ですね(笑)。あ、いや、すべての学問は、結局、生き物とはなにか、なぜ生きているのか、人間とはなにか、人生とはどういうものか、そういうことがわかってくるものではないのか、文学や生物学や医学はもちろん経済学でも宇宙物理学でも。そして農業も。
などと書きましたが、ま、「日暮れて道遠し」なんですなぁ。「道」でなくて「途」が正しいのかな?「日暮れて途遠し」かあ、出典は『史記伍子胥伝らしいです。やっぱり司馬遷はうまいことをいいますな。しかし、司馬遷の時代の「日暮れて」というのは何歳くらいのことを思っていたんでしょうな。伍子胥が死屍に鞭打ったのは何歳だったのか。「五十のなから男」だと、まだ日暮れて、には早いのか。うーむ。司馬遷は紀元前の人だからなぁ。などと話が大きくなって恥ずかしくなったので、話を脇道にそらしてみる。


そんなこんなで、今日はパソコンにむかって、28年産の新米の予約注文をしていただこうと、ホームページをあれこれ変更する。といってもデザインは去年と同じです。人気の「お客様の声」も少したまっているので更新したいのだが、今日はできませんでした。
田んぼでは「コシヒカリ」が出穂して穂を垂れはじめ、「秋の詩」と「みどり豊」は走り穂が出始めてきたところですが、いまのところ台風の被害もなく、順調にいけば、「コシヒカリ」の新米は9月下旬、「秋の詩」と「みどり豊」は10月初旬に発送できそうな様子です。
まだまだ発送まで一ヵ月以上ありますが、予約を受け付けるようにしました。たくさんの生き物と一緒に育って、今年もおいしいお米になりそうです。年間予約も受け付けています。どんどんクリックしてください!