現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

麦の畦畔の草刈りと水田除草機の試乗と菜種の採種


8日(木)
午前中は、時々、風に雨が混じったりする妙な天気だったが、午後は陽射しも出る。
終日、麦の畦畔の草刈り。伸び放題でなかなかに手ごわい。
夕方、種取り用の菜の花の圃場の畦畔の草刈りに回ったら、なんと、菜の花の鞘はずいぶん爆ぜて、種がこぼれてしまっている。田植えの後半のあたりで、一日、汎用コンバインで刈り取るべきだったのだが、気がつかずに田植えばかりしていたようだ。さて、どうしよう。去年のように農協で汎用コンバインを借りるか。それともブルーシートを広げてシートの上にナタネを刈って積み上げて、種を採るか。ま、あまり量はいらないので、自前で採取するか。さてさて。天気次第だな。



ナタネの圃場の草刈りを終えて、コンビニに行き、ビールを買ったら、くじを引いてね、と言われたので、くじを引いたら、ヱビスのマイスターというビール350MLが当たった。うれしい(笑)。


昨日書いたように、YouTubeのアップロードが不調で、ためにブログの更新も滞ってしまったのだが、その間に、ちょっとメモしていたこともいくつかあった。


「No Rain, No Rainbow(雨が降らなければ、虹は出ない)。ハワイのことわざで、つらいことがあった後にはきっとよいことがあるよ、という意味で使われるそうだ。」という言葉を新聞記事で読む。年を取ってきて、なぜか、この手の言葉に弱くなってきてる。


「豆腐業界 初の定義 大豆10%以上「とうふ」 「品質」明確に安売りを防止」という記事が日本農業新聞に載っていた。以前、ブログにも書いたが、僕は大豆を潰して手作り豆腐に挑戦したことがあるのだが、確かにスーパーには、さまざまな値段の豆腐が売られていて、異常に安いものもありますね。それは僕も感じておりました。まあ、だからといって豆腐が高級品というか、値段の高いものになってもらっても困るのだが・・・。それにしても「定義では、豆腐に含まれる大豆の割合「大豆固形分」を基準に、10%以上を「とうふ」、8%以上を「調製とうふ」、6%以上を「加工とうふ」と大まかに分類する。」と記事にありますが、10%以上を「とうふ」とありますが、10%が大豆って、あとの90%はなんなの?水?にがり?とか、いろいろ考えてしまいました(笑)。


十河進氏のブログ『映画と夜と音楽と』は、好きで毎回、読ませてもらっている。今回は「安楽死」が描かれた映画が紹介されていた。「尊厳死」という言い方も使われるようになってきていますが、終末期医療とか延命治療(この言葉も少し抵抗があるのですが)は、やはり早めに自分でも考え、家族のなかでも話をしておかないといけないということなのだろうか。ま、自分の最期のことはわからないので、ま、とりあえずおもしろおかしく生きるしかないのだが。


9日(金)
午前中、みのる産業株式会社の水田駆動除草機の試乗をさせてもらう。去年の冬の農機の展示会で見かけたので、試乗をお願いしておいたのだ。三輪タイプで前輪と後輪の間に田車式の回転ローターと条間除草をする針金、揺動ツースがある。みのるのこのミッドマウントタイプははポット苗の田植え機が有名ですね。
試乗した感じは、三輪タイプは初めて運転しましたが、慣れないので緊張しました(笑)。でも前輪の位置を確認しやすいし、旋回の時、前輪後ろを外側の後輪がついていくようになっていて、苗を踏むのも少なそうですし、思いのほか小回りもききますね。除草の結果は、しばらくして水が澄んできたりしないとまだわかりませんが、雑草が浮いてきている感じでは良さそうです。あ、あとデモで運転してくれたみのるの若いAさんが慣れていてうまいからかもしれませんが、意外に除草にスピードがあります。30aの圃場で30分はかからない、とおっしゃってました。いい機械だと思いましたが、値段が・・・。そのあたりの折り合いが、さて。
Aさんの動画は撮影したのですが、僕が操縦しているところは、さすがに余裕がなくて、撮れず。



午後は種取り用の菜種の圃場で種取り。採種。去年もそうだったのだが、だんだん田植えの面積が増えてきて、田植えの終了時期が遅くなってきているので、田植えが終わってから採種しようとすると、採種に最適な時期が少し過ぎてしまっていて、すでに菜種の鞘がはぜはじめているのです。去年までは、汎用コンバインを蕎麦仕様にしてもらって、小さなよく転がる菜種がこぼれないようにしたので刈り取っていたのですが、触れば同時にパラパラパンパンと自然にはじけてしまう状態なので、今年は汎用コンバインではなくて、手で集めることにしました。なんて言うのか、自立式のフレコンバックの小さいの、スタンドバックの小さいのを菜種の圃場において、そこへ菜種を手でガサガサっと掻き入れるようにすると、自然に鞘からはじけて種がバックの中にけっこう入ることがわかって、縄文時代弥生時代の様な採取方法でやりました。ま、種の分だけ採れればいいので。一時間ほど頑張って集め、残りは草刈り機で刈り取って、圃場の肥やしにしました。父と母は菜種の圃場の隅にサツマイモの苗を植えていました。水はけもいいので、いいサツマイモが出来るのですが、ネズミだかモグラだかに、かじられてしまうことが多いんですよね。うーむ。