現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

精米と「こなし」と進入路修復とGW


今日も暑かったが、午後からは雲が多くなってきて、天気は下り坂、明日は雨だという予報ですが。
午前中はお米の精米など。長男に「こなし」作業をやってもらう。

お昼からトラクタをバトンタッチ。「こなし」作業を引き受ける。今年初めて作らせてもらう圃場もあって田んぼの様子を確認しながら作業する。
15時過ぎに、長男と田んぼの進入路の補修をする。先日、田んぼの畔塗りを終わって、田んぼから出ようと田んぼの進入路を上っていたら、トラクタの前輪が両輪とも上に上がってしまってひっくり返りそうになったのだ。トラクタは小さいし、後ろに取り付けた畔塗り機がわりと重たいので、坂を登っているときに前輪が上がってしまったのですね。こうなるとハンドルは当然効きませんから、身動きできません。ま、こうなると普通は慌てるところですが、こういう経験を何度もしている(笑)僕は、前輪が持ち上がったままトラクタの挙動が落ち着いたので(たぶん30秒ほど静止したまま頭をめぐらしました。)、けっこう落ち着いていて、ゆっくりそのまままっすぐバックして、なんとか前輪を地につけて、今度はバックで進入路を上がってことなきを得ました。
そんなこんなで同級生のNS君に電話してなにか残土を持ってきてもらっていたのです。その土を長男と二人で進入路が真っ直ぐな坂になるように補修したのでした。本当はこういう作業は秋のうちにしておいて、ひと冬おいて土がしまるようにするのだが、ま、緊急的に作業しなくてはいけないこともありますわな。もともと田んぼが小さいので進入路も小さく狭かったのです。トラクタなど機械が小さいときはそれでもよかったのでしょうが、機械が大きくなってくるとどうしても無理がでますね。


夕方、また「こなし」を長男に任せて、僕はレノン号を動物病院に連れていったり、予約してある歯医者さんにいったり。レノン号はどうも口の中に出来物が出来たりして最近調子が悪いのだ。


さて、「こなし」のときは、トラクタでラジオを聴きながら作業していたのだが、どの局にチューニングしても、黄金週間をひかえて、いささか浮ついているような(笑)気配を感じる番組が多かった。暖かくなってきて、自然も生命の活動が盛んになってくる季節ですから、生きものは自然とウキウキしますわな。もちろん僕はこの季節、というか農家は今が頑張り時なので、田んぼで仕事をするのだが、もし、百姓の仕事をしていなかったら、どういう黄金週間の過ごし方をしていたのだろう、とちょっと思ってみたりする。僕が百姓にならなかったら、父も母も現役で農業を続けていただろうか?いや、たぶん年齢が年齢だけに、それは無理だろうなぁ。僕は仕事の休みを利用して両親の農業を手伝っていたのだろうか?
もちろん現実の人生に「もし・・・だったら」は考えられないことが多いのだが、家にじっとしていられずドライブや山歩きを楽しんでいたかもしれない。山歩きを家族に強要して嫌がられていたかもしれない。旅行に出る余裕がないときには、でもなにかと考えて家族でバーベキューをしていたかも。たぶん奥さんや子どもたちの生き方も変わっていただろうなぁ。この春からみるみる日焼けしてきた長男のトラクタ操作を眺めながら、あれこれ思うことでありました。


そういえば、昨日だったか、一昨日だったか、「こなし」のために田んぼに水を張ったら、下の田んぼに水漏れをしているので、畔際を歩いて水漏れの穴を探していたら、ドジョウを見つける。10センチくらいのドジョウ。これはこれは、と捕まえようとしたのだが、こちらもこの春最初の捕物ですから(笑)、少々てこずりバタバタとしたら、水が濁ってきていよいよ苦戦。でもなんとか捕まえたのだが、すでに手はドロドロでスマホで写真を撮ることが出来ない。ドジョウは、捕まえて掌の中にいると、けっこうキュウキュウと鳴くんですよね。お聴きになったことはありますか?なかなかかわいい鳴き声です。今度、スマホでビデオ撮影して鳴き声も録音できるといいのだが。


セーラー万年筆のプロフィットスタンダードのFニブ(細字)。軽いし細い、と先日書いたのだが、パイロットの「月夜」のインクを充分に吸わせて書いてみたら、軸の細さはやはり気になったけれど、ペン先の滑らかさ、インクの出方も申し分なく、気持ちよくシュルシュルと書けるのでありました。調整された万年筆ですが、いい万年筆であることは間違いないですね。でもやはりペン先が少し柔らかく、滑らかだと、字が下手になるんですな(笑)。言い訳に聞こえるかもしれませんが。ええ、同様に僕はボールペンで字を書くといよいよ下手になるんです。下手になるというか、自分がイメージした通りに書けない、という感じです。ええ、言い訳に聞こえるでしょう、ええ、それは承知しています(笑)。