現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

慣行栽培の圃場の畦畔に除草剤を散布と事業承継の講座と大豆の中耕と “Magnificent”


1日(木)
 早起きして、慣行栽培の圃場の畦畔に除草剤を散布。
 午後は精米と発送。
 長男がロータリーカルチで大豆の中耕をしていてくれたのだが、ロータリーカルチがトラクタから外れてしまった、と連絡がくる。見に行くと、トラクタのヒッチのロックのレバーがうまく動いていない。とりあえず中耕は中断。
 長男はスライドモアで道路際の草刈りをしてもらい、僕は刈払機で草刈り。日没まで。

2日(金)
 今日も早起きして、慣行栽培の圃場の畦畔に除草剤を散布。
 午後は大津で事業承継の講座の1回目に参加。久し振りの電車だし、ひさしぶりの大津だ。
 百姓も事業主だし、経営者であります。長男といっしょに仕事をしているし、いずれ事業主を承継・継承してほしいのだが、そのための講座です。全部で四回ほどあるようです。事業は誰かに継いでもらうか、誰かに売るか、あるいは廃業するか、という三つの選択肢があるわけですが、事業主はどこかで決断しないといけませんわね。事業承継士の若い先生の話を聴きながら、事業承継というのは、要するに人生設計を考えるということだと思わされました。
 最後のほうで若い事業承継士さんは「残すのはお金ですか?事業ですか?思想ですか?」とおっしゃいました。内村鑑三の「後世へ遺すべき物はお金、事業、思想もあるが誰にでもできる最大遺物とは勇ましく高尚なる生涯である。」を踏まえてのお話です。私は後半の「勇ましく高尚なる生涯」ってことがよくわからないので、もうひとつかな、とは思いますが、残すのは金か?事業か?思想か?と経営者に問うのは、さすが内村鑑三ですね。
 農家の跡継ぎ問題はここ数十年の懸案ではありますが、跡継ぎ問題、承継の問題は、農業以外でもすべての経営者の問題ではありますね。

 大津で講座を受けている間に農機センターのKさんがロータリーカルチを直してくれました。どこかが曲ったのかもしてないと思っていましたが、どうも土ぼこりの固着だそうです。グリスに土ぼこりがついて、固まってしまったらしいです。やれやれ。

3日(土)
 ロータリーカルチが直ったので、朝から大豆の中耕。暑い。
 お昼に長男と交替。長男が頑張ってくれたので、夕方になんとか一通り、大豆の中耕が終わる。
 僕は夕方から田回りをしてあちこちの田んぼに水を入れて、1枚、畦畔の草刈り。日没まで。

 パリ五輪。ちょっと審判の判定で揉めるシーンがわりと目に付くような気がします。毎回、こんな感じでしょうか?まあ、接触プレーのある競技はなにかと難しいですよね。
 審判の判定とは違うのかもしれませんが、柔道で「指導」を三つ受けると反則負けになってますね。いつからこのルールになったのか知りませんが、なんだか「指導」が入るのが早いような。「有効」「効果」というのはいつしか無くなったんだね。しかし、柔道って、そんなに急かされるようにしてする競技なのか?

 女子400mメドレーリレーが決勝に進出。鈴木聡美選手のコメントが楽しくておもしろい。池江璃花子選手も元気にコメントしていてうれしい。

 大豆の中耕。余りの暑さに、いささかめげるし、熱中症アラートがずっと出ていて、外での作業は危険です、屋内でエアコンも使ってお過ごしください、って言われてもなぁ。そうもいかない人も多いんじゃないかな?
 理由はよくわからないが、猛暑の中大豆の中耕をやっていたら、エルガーの「威風堂々」の中間部分(?)が頭の中でなぜか流れてきて、猛暑の中の作業を鼓舞してくれた。戦争しているわけじゃないんだが。


 エルガーの「威風堂々」は壮麗な、華麗な曲と言われているのだが、高校時代、ジャケットのカッコよさでこのレコードが目に付き、 “Magnificent”という単語を覚えました。ジャケットはぜんぜん華麗でも、壮大でも、壮麗でも、堂々としたものでもないんだけれど。でも音楽はなかなかカッコよくて、なるほど、と思ったのでした。
しかしなんだな、 “Magnificent”とは無縁の人生ではあったな(笑)。