現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

脱芒機を塩水選と温湯消毒

塩水選

朝からいい天気、比較的風もなく暖かい。


種籾の塩水選をしようと保管しておいた「秋の詩」の袋を開けて気がついた。しまった、脱芒機にかけていない。コンバインで刈り取った籾にはすこしヒゲというか、要するに籾がついていた枝が残ってついていたりします。これがあると播種の時にひっかかってうまく苗箱に落ちなかったりするので除いておかなくてはいけないのだ。あわてて農協へいって脱芒機を借りに行ったけど、誰かが借りておられるようでない。返ってきたら連絡してもらうことにする。仕方がないので種籾を少し袋に入れて踏んでみたり、唐箕を出してきてあぶってみたりしたけど、たいした効果はなし。やれやれ、と思っていたら農協から電話が入り脱芒機が返ってきたとのこと。さっそく取りに行く。いやはや。


脱芒機は種籾をごねごねと筒の中でかき混ぜて枝をとるという仕組み。風も送られてとれた枝は吹き飛ばされてきれいな籾だけが残る。比重計で1.15の塩水をつくり、種籾をざざっと入れます。軽い籾はすぐに浮いてきますから、ザルですくいとります。きれいにとれたら、今度は底に沈んだ重くて元気な種籾をすくい取り網の袋に小分けして入れていきます。小分けした種籾の袋をすぐに真水の樽に入れてざっと水洗い。これで塩水選が終了。
続いてすぐに温湯消毒。昨日と同じ手順で60度のお湯に10分間つけて、また水の樽にいれて急冷。そのまま浸種となります。
今日は脱芒機にかけるのを忘れていたので、半日どたばたしてしまった。なんでも同じでしょうけど、農作業はとくに段取り八分ですからね。


「out of noise」を昨日からよく聴いているのですが、昨日書いたコメントは的外れなことでした。地味だけどカッコいいです。
この陽気で緑肥の菜の花も咲きはじめました。そばに行くと菜の花のいい匂いがします。ちょっとうれしかったりなんかしちゃったりなんかして。と広川太一郎風です。