現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

高三のクラスの仲間と飲んだことと梅雨末期の白雨と『農FIRE』

14日(日)
 夕方から高校時代の三年生の同じクラスの仲間の飲み会に誘われる。夕方から飲み食いしはじめて、二次会を駅前の居酒屋で続けたら、すでにタクシーがなくてあわてる。何年かぶりで午前様になる。いやはや。何年かぶり、また一人は卒業以来初めて(?)だったからか、ふだんはあまりしゃべれない私(?)だが、なんだか自分でもたくさん話して、たくさん笑った。同級生の友達というのはほんとうにありがたい。

15日(月) 海の日
 朝のうち雨。午後から畦畔の草刈りに出たら、またポツポツと雨が降り出す。でもこれくらいなら、と思って続けていたら、だんだん雨足が激しくなってきて、西のほうから黒とグレーと白の塊がやってくると思ったら、ザァーっという白雨になる。ま、一区切りもついたので、あわてて引きあげる。ずぶ濡れなのでコンビニにも寄れないぜ(笑)。

↓広重の雨を意識してみたが(笑)、広重の偉大さをあらためて確認する。ナニガタランノダ?ナニモカモ。

16日(火)
 午前中は畦畔の草刈り。午後も草刈り。長男は有機コシヒカリ」の中耕除草に出てもらう。
 午後草刈りをしていたら、隣村の田んぼに人が集まってきてる。そういえば滋賀県の新品種「きらみずき」の現地栽培研修会があるという案内がきていたことを思い出す。草刈りを中断して参加してみる。一時間ほど。穂肥・追い肥の話があったけれど、なかなかの量で驚く。うーむ。
 その後また草刈りに戻ったら、同じく研修会に参加していた農協のUさんが寄ってくれて、有機コシヒカリ」の圃場だったのですが、ところどころ葉が白くなっている原因がわからないとすぐ先ほどの研修会に来ていた県の指導員の人に電話をしてくれて、帰りに寄ってもらうことに。何人も来て観てもらったのだが、どうやら中耕除草機のエンジンとか排気管の熱によるものでないか、ということでした。ちょうどマクラにあたるところのはじっこのところにポツポツと白い葉があるので、除草機をターンさせた時に、絡まった草や藻を取るために少し機械を止めたので、そこだけ熱が伝わったようです。うーむ。なるほど。でも原因がわかってよかったです。

 水上篤『資金300万円で農FIRE』(かんき出版)を読了。去年の11月に出た本です。農FIREってなんや?と思いますよね。僕は世の中のこととか、ファイナンシャルのこととかよく知らないので、(ってだいたいファイナンシャルを日本語にするのが、私には難しいがな(笑)。財政・財務・金融ということだそうです。ですから “ FIRE ”のことも知りませんでした。 “ 炎 ”のことかいな、思いますがな。でもそうじゃないんです。「Financial Independence(経済的自立), Retire Early(早期退職)」の頭文字をとった言葉なんですと。これまでの早期退職、早期リタイアと違うのは、資産運用によって生じる利益を得ながら、仕事(農業)もやりながらなので一定の投資元本は減らさずに生活していくんだそうです。
 農にたいするイメージもなんとなくわかるし、地方生活へのあこがれみたいなものも伝わってくるし、自由な暮らしってどういうことだろう、って考えてしまうし、こんな暮らしができるのなら誰だってうれしいと思うだろうけれど・・・(笑)。笑うところではないが、ちょっと笑ってしまうがな。
 コメ作りがダメなのかな?シャインマスカットやブルーベリー栽培ならよかったのかな?コメ農家の私からすると、どこからツッコンデいいのかわからないほどツッコミ処満載だけれど、作者はまあ人柄もよくて才能ある人なんだろうなぁ、とは思います。この本、売れてるのかな?資産運用で年に4%の利益を得ていくというのは、簡単なことなのかな?ファイナンシャルに詳しい人は笑いながら暮していて、梅雨末期の雨の中でずぶ濡れになりながら草刈りしている男を笑っているのかな、と勘ぐってしまいますがな(笑)。ま、都心部から120分以内には暮していないので、ハナから無理なんですが(笑)。国のリーダーはファイナンシャルのことも知らない、運用する資産もない地方生活者も大切にする政策をお願いします。と書いて、また笑えてきた。ふだん読まないタイプの本を読むと刺激が強すぎるのかクラクラして笑ってしまうぜ。
 今日は朝のうちは雨らしいです。午後はまた草刈りに出ます。やれやれ。お天気キャスターの情報では梅雨明けも近いらしいです。